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文化庁月報
平成23年8月号(No.515)

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イベント案内

京都国立近代美術館
「織」を極める 人間国宝 北村武資展

会期:平成23年9月16日(金)〜10月30日(日)
会場:3階企画展示場
≪重ね襷文羅コート≫1982年 京都国立近代美術館蔵

≪重ね襷文羅コート≫1982年 京都国立近代美術館蔵

 京都国立近代美術館では,今年制作60年を迎える2つの重要無形文化財保持者(人間国宝)の北村武資(きたむらたけし)展を開催します。

 北村武資は,1935(昭和10)年京都に生まれ,1951年中学校を卒業後,染織の中心地である京都西陣で製織業に入ります。その後,5年間勤めた機屋を退職し,以後西陣を回りながら技術の習得に励みます。1959年大阪高島屋で開催された初代龍村(たつむら)平蔵(へいぞう)の展覧会を見て感銘を受け,同日龍村美術織物株式会社に入社,その後独り立ちの道を歩み始めました。1963年には,京都の友禅作家森口(もりぐち)()(こう)の主宰する染織作家研究会に参加するようになり,1965年伝統工芸日本染織展に初出品し,日本工芸会会長賞を受賞,また同年第12回日本伝統工芸展に初出品して初入選を果たし頭角を表しました。

 1972年に開催された「(ちょう)()()(おう)(たい)(かん)()写真速報展」で,中国で発掘された古代織の「()」の写真を見て強い興味を抱き,以後非常に繊細な織りにより透明感のある「羅」に挑戦し数々の優品を日本伝統工芸展に出品しました。また,平金糸によって透けて輝く「羅金」,「羅」と同じ紋織りで密度の高いしっかりとした「(たて)(にしき)」など,古代織を再現しました。 1955年「羅」が,2000年には「経錦」が重要無形文化財に指定され,北村武資は,2つの技の保持者として現在も活躍しています。

 今年制作60年を迎える北村武資は,古代織の再現に留まらず,現代に生きる織として新しい世界に挑戦を続けています。織は極めて時間のかかる作業ですが,その厳しい制作態度は織の美をめざす織人の足跡でもあります。本展は,新しい世界に挑戦し続ける北村武資の制作を展観し,その多彩な織の芸術を紹介します。

(主任研究員 松原龍一)

京都国立近代美術館

〒606-8344  京都府京都市左京区岡崎円勝寺町

お問い合わせ
075-761-4111
交通
◆JR〜バスをご利用の方
JR・近鉄京都駅前(A1のりば)から市バス5番岩倉行「京都会館美術館前」下車
JR・近鉄京都駅前(D1のりば)から市バス100番(急行)銀閣寺行「京都会館美術館前」下車
◆阪急電鉄・京阪電鉄〜バスをご利用の方
阪急烏丸駅・河原町駅,京阪三条駅から市バス5番岩倉行「京都会館美術館前」下車
阪急烏丸駅・河原町駅,京阪祇園四条駅から市バス46番平安神宮行「京都会館美術館前」下車
◆市バス他系統ご利用の方
「東山二条」または「京都会館美術館前」下車 徒歩約5分
◆地下鉄ご利用の方
地下鉄東西線「東山」駅下車徒歩約10分
開館時間
9:30〜17:00(入場は閉館の30分前まで)
10月27日〜30日は20:00閉館
休館日
毎週月曜日(月曜祝日の場合は開館し翌日休館)
観覧料
一般 850円, 大学生 450円。
高校生以下,障害者手帳をお持ちの方(付き添い一名含む)は無料。
※無料対象の方は入館の際に証明となるものを持参・提示ください。
ホームページ
http://www.momak.go.jp/別ウィンドウが開きます
その他
関連イベント等については,下記展覧会ページを参照。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2011/388.html別ウィンドウが開きます

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