HOME > 文化庁月報 > イベント案内

文化庁月報
平成25年10月号(No.541)

文化庁月報トップへ

イベント案内

東京国立博物館
特別展「京都―洛中(らくちゅう)洛外図(らくがいず)と障壁画の美」

会期:平成25年10月8日(火)〜12月1日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
重文 洛中洛外図屏風 舟木本 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

重文 洛中洛外図屏風 舟木本 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

この秋,400年前の京都を体感

 国内外から年間5000万人の観光客が訪れる京都。特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」は,1200年以上もの長い間,日本の中心として栄え,文化を育み継承してきた京都の,400年前の姿を体感していただく展覧会です。

国宝 洛中洛外図屏風 上杉本 右隻3・4扇(部分) 狩野永徳筆 室町時代・16世紀 米沢市上杉博物館蔵 [展示期間10月8日(火)〜11月4日(月・休)]

国宝 洛中洛外図屏風 上杉本 右隻3・4扇(部分) 狩野永徳筆 室町時代・16世紀 米沢市上杉博物館蔵 [展示期間10月8日(火)〜11月4日(月・休)]

すべての人々の憧れの地,京都

 群雄割拠の室町時代〜安土桃山時代,戦国大名たちは天下人になるため上洛(京都に上ること)を目指しました。このころ大流行したのが,京都の市内(洛中)や近郊(洛外)を詳細に描いた「洛中洛外図屏風」です。

 展覧会の第一部「都の姿−黄金の洛中洛外図」では,華やかな祭りに加え,洗濯や授乳,風呂通いや喧嘩(けんか)といった当時の人々の日々の営みを余すところなく伝えるこの「洛中洛外図屏風」を通じて,当時の京都の全体像を俯瞰(ふかん)します。また流行の遊びや季節の行事,服装や建物の様子などをつぶさにみることで,天皇や公家,武士,寺社の勢力関係までも読み取ることができます。

重文 洛中洛外図屏風 舟木本 左隻2扇(部分) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀

重文 洛中洛外図屏風 舟木本 左隻2扇(部分) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀

国宝・重要文化財が一堂に会します

 現在伝わっているさまざまな「洛中洛外図屏風」のうち,1件が国宝,6件が重要文化財に指定されていますが,本展覧会ではこれら7件全てが一堂に会します。特に,織田信長が上杉謙信に贈ったといわれる国宝「上杉本」(狩野永徳筆,米沢市上杉博物館蔵(※会期中展示替があります))や,浮世絵の祖といわれる岩佐又兵衛による重要文化財「舟木本」(東京国立博物館蔵)は必見です。

二条城 二の丸御殿 黒書院二の間から一の間を望む 撮影:岡本茂男

二条城 二の丸御殿 黒書院二の間から一の間を望む 撮影:岡本茂男

壮麗な美の空間

 第二部「都の空間装飾−障壁画の美」では,京都を象徴する3つの場所,京都御所,二条城,龍安寺に注目し,その壮麗な空間を御案内します。

 天皇の居住地である京都御所は公家文化の中心であり,その襖絵(ふすまえ)は常に当代一流の絵師たちが筆をふるっていました。これらは度重なる造営や改修により仁和寺や南禅寺など各所に下賜されましたが,今回はこれらを再び集わせ,400年前の御所の面影を探ります。

 一方,徳川将軍の権力を誇示するような壮麗な二条城は,将軍が江戸から京都へ上った際の居城として造営されました。権力の粋を集めた大広間や黒書院の壮麗な空間を,障壁画(襖絵や壁画)を立体的に展示することで再現します。

 京都を支えていたのは公家や武家だけではなく,神社仏閣も大きな役割を果たしていました。中でも龍安寺の石庭は瀟洒(しょうしゃ)で洗練された美の象徴として龍安寺の石庭は世界的に知られています。今回はアメリカ・メトロポリタン美術館やシアトル美術館など国外に保管されている龍安寺の障壁画を里帰りさせ,当時の姿を(よみがえ)らせます。

4m×16mスクリーンイメージ

4m×16mスクリーンイメージ

400年前の京都を体感する

 今回の展覧会では単に文化財を「観賞」していただくだけでなく,「体感」していただくことを目指しています。普段はなかなか近くで観ることのできない障壁画たちを,本来の空間構成に近い状態で再現することで,当時の人々が観た姿を御覧いただけます。

 また高さ約4m×横幅16mという巨大スクリーンには龍安寺石庭や「洛中洛外図屏風 舟木本」(岩佐又兵衛筆,重要文化財,東京国立博物館蔵)の高精細映像を投影。あたかも京都を旅しているような体験をすることができます。

 このほか,展覧会期間中は講演会などに加え,東京国立博物館を背景にしたプロジェクションマッピングなどの企画も予定しています。京都にいても観ることのできない京都の姿を,この秋是非東京国立博物館で体感してください。

(特別展室研究員 金井裕子)

東京国立博物館

〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

問合せ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
交通
JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分,東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅,千代田線根津駅,京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
開館時間
9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし,会期中の金曜日と11月2日(土),11月3日(日)は20:00まで,11月4日(月・祝)は18:00まで開館)
休館日
毎週月曜日(ただし10月14日(月・祝),11月4日(月・休)は開館,10月15日(火),11月5日(火)は休館)
観覧料
一般1500円(1200円),大学生1200円(900円),高校生900円(600円),中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金です。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等を御提示ください。
ホームページ
東京国立博物館ウェブサイト別ウィンドウが開きます

トップページへ

ページトップへ