国語施策・日本語教育

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次第 要旨

第1部会審議経過報告(要旨)

 第1部会は,国語表記の基準について審議するものであり,これまでの国語施策の問題点について検討することを任務とし,部会委員22名,部会長は相良守峯委員である。現在までに部会を開くこと2回,別に二つの小委員会をそれぞれ2回開いた。
 これからの会議の進め方や検討すべき問題について話し合った結果,当用漢字表・同音訓表・同字体表などの問題について審議する「漢字に関する小委員会」と,現代かなづかい・送りがなのつけ方・外来語の表記の問題について審議する「かなづかい・送りがなに関する小委員会」との二つの小委員会を設けて審議を進めることとなった。漢字の小委員会では,まず当用漢字表の問題を取り上げることになり,かなの小委員会では,現在のところ,送りがなのつけ方の問題から取りかかることになっており,それぞれ基本の方針について検討している。
 なお,総会から付託された形になっている吉田富三委員の四つの提案のうち,「漢字かなまじり文を国語表記の正則とするという立場を規定して,これを声明する。」という提案を取り上げて審議した。
 このことについての部分の審議の状況を要約すれば,少数の委員はこの声明をすることに賛同したが、多くの委員は提案の趣旨にあるように,漢字かなまじり文について審議することは当然のことであり賛成するが,このことを今日の時点で特に声明することは不必要であるという意見であった。そこで,この審議の経過を総会に報告して,総会で取り上げてもらおうということになった。他の三つの提案については,部会において,それぞれの問題を審議するさい,検討することに決まった。

第2部会審議経過報告(要旨)

 第2部会は,ことばの基準について審議するものであり,語句・語法および発音等について問題のあるものを検討し,その標準的な形を考えることを任務とし,部会委員12名,部会長は古賀逸策委員である。現在までに部会を4回開いた。
 部会として取り上げるべき議題について検討した結果,ことばについては,今日当面している問題がいろいろあるが,なかでも,語形のゆれの問題と,話しことばの敬語的表現についての問題との二つが有力な話題となった,この両者について,まず,どちらを取り上げるかについて,資料をもとに,慎重に考慮したが,現在までのところでは,いろいろの観点からみて,語形のゆれを取り上げる意向に傾いている。もっとも,語形のゆれといっても、そのなかには、表記・発音・アクセント・語法などの面におけるゆれなど各種の問題があり,そのうちのどれに主力を注ぐかについては,次回の部会でさらに検討し,決定の運びに至る予定である。

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