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次第 前回の議事要録の確認/第12期国語審議会審議結果報告〔新漢字表試案〕について(協議)〔その1〕

福島会長

 ただいまから第101回国語審議会総会,第12期最終総会を開会する。
 前回総会(昭和51年9月28日開催)の議事要録は,前もってお送りしてある。また,お手元の黒表紙の最後にもとじ込んである。御覧いただきたい。御自身の発言で修正点があれば,どうぞ。あるいは後刻事務局にお知らせいただいても結構である。
 前回総会以後,全員協議会が51年11月5日,11月26日,12月17日と3回にわたり開催され,また,その間,漢字表委員会,同小委員会も開催されて検討を重ねた。第12期国語審議会は1月23日に任期が終わる。そこで,本日の総会で第12期国語審議会の審議の成果として,「新漢字表試案」を審議する段取りになった。
 50年1月24日に第12期国語審議会が発足して以来2年間に,前期,第11期国語審議会の審議方針,審議結果を受けて,総会,全員協議会合わせて12回の会議を行ったほか,漢字表委員会,問題点整理委員会など,非常に多くの回数を重ねて,漢字の字種・字体の問題に取り組んできた。その結果として,まだ先に残された問題もあるが,新しい漢字表について我々第12期国語審議会としての試案をほぼまとめることができたと思う。
 51年12月17日の全員協議会の際にも申し上げたように,本日,この「新漢字表試案」について御承認いただければ,中間的という形にはなるが,この「新漢字表試案」を第12期国語審議会の審議の成果として,文部大臣に報告するとともに,これを世間に公表してその批判を仰ぎ,それを参考にして次期国語審議会で残された問題,例えば,漢字表の名称の問題なども含めて御検討いただき,できるなら最終答申にもっていっていただきたいと考える次第である。ここまで努力を尽くされた委員各位,特に漢字表委員会及び問題点整理委員会所属の委員各位にお礼を申し上げる。
 そこで,「新漢字表試案」の前文が御検討の中心になろうかと思うので,事務局に朗読してもらう。
 国語課長,どうぞ。

石田国語課長

 それでは「新漢字表試案」の前文を朗読する。

「新漢字表試案」

福島会長

 51年12月17日に開催した全員協議会で,この前文も含めていろいろ御審議いただき,御意見を伺った。その後,漢字表委員会,運営委員会等を中心にして,全員協議会での御意見を参酌(しゃく)して,本日の案のように取りまとめた。そこで,どういう取り計らいをしてこういう案になったかという経過の説明を岩淵主査にお願いしたい。

岩淵主査

 手を加えた重要な点だけを申し上げる。
 前文1ページ,〔我が国の文章と漢字〕の第2段落の下から2行目,「我が国では,漢字は音読みをするほかに訓読みもする。音読み,訓読みを通じて,漢字の効用の著しいことは認めないわけにはいかない。」とあるが,これは第3回全員協議会の時の前文では,「漢字の効用の著しいことを認めざるを得ない。」とだけ書いてあって,その前の文章で漢語のことは書いていたものの,訓読みのことには触れていなかったので,ここに,「音読みをするほかに訓読みもする。音読み,訓読みを通じて」漢字が効果を発揮する,ということを書き加えたわけである。
 第3段落の下から3行目,「昭和21年告示の「当用漢字表」及びこれに続く「当用漢字音訓表」「当用漢字字体表」である。」とあるが,前回の案ではここには「当用漢字表」だけが出ていて,音訓表,字体表のことはなかった。それでこの前文案では「当用漢字音訓表」「当用漢字字体表」を付け加えた。
 次に〔新漢字表の必要性〕のところで,最初の段落の2行目の終わりに「4,000字前後と認められる。」とあるが,これは前回の案では「4,000字前後のようである。」となっていた。これでは少し弱いので,はっきり「認められる」と直した方がいいのではないかという意見があり,それによったわけである。
 2ページに入って,1,2行目に,「「当用漢字表」では……制限的な方針がとられたために」とあるが,前回の案では「「当用漢字表では」制限的な色彩が強く」という表現をしていた。ところが,それよりも「制限的な方針がとられた」とした方がはっきりしてよいということで,そこにあるようにした。
 次の段落の2,3行目,「一般社会で相互の伝達を円滑にするための一層効率的な漢字表を作成することが必要であると考えた。」とあるが,これは前回の案と中身はほとんど同じで,多少書き方が変わっている。
 〔新漢字表の性格〕に入って,第2段落の最初,やや重大な点であるが,「科学・技術・芸術等の各種専門分野」とあるが,前回の案では,ただ「各種専門分野」と言うだけであった。それだけでは不十分なので,具体的に「科学・技術・芸術等の」という言葉を入れた方がいいということで,そのように改めた。
 第3段落の2,3行目,「ここに挙げられた字種・音訓だけを用いて文章を書くべきであるという制限的なものではない。」とあるが,ここにも「字種・音訓」を今度新しく入れた。「漢字」を「字種・音訓」と言い換えたわけである。次の行の真ん中ごろにある「字種や音訓の使用云々」というもの同様である。
 2ページの一番下に「固有名詞は,普通の語とは違った性格を持つものであるからである。」とあるが,これは今回付け加えた。前回の案では「固有名詞に用いる漢字は取り上げなかった。」と言うだけであったが,それではやはりおかしいと考えられたからである。
 3ページに入って,2行目,「この漢字表が一般社会生活のためのものである以上」とあるが,これは「ただし」と「学校教育での漢字指導の際には云々」との間に,今回新たに付け加えたものである。
 なお,3行目「学校教育での漢字指導の際には,考慮されるはずのものと考える」とあるのが,前回の案では,「考慮されることを期待するものであり,」となっていた。
 〔音訓と字体〕に入って,第2段落の2,3行目,「「当用漢字字体表」に掲げられた字体と大差のないものとするとともに,その字体表の考え方を受け継ぐこととした。」とあるが,これは前回の案では「「当用漢字字体表」に掲げられた字体と大差のないものとした。」となっていて,漢字の字体を動かさないということだけが書いてあった。実は,「当用漢字字体表」には,書写の場合にはどうするかといったいろいろな細かい具体的な注意が付いているが,それは,今回もそれでよかろうということで漢字表委員会でも大体考えが一致したので,「その字体表の考え方を受け継ぐこととした。」という言葉を付け加えたわけである。

岩淵主査

 〔選定の方針〕に入って,ここは大きく変わった。ここは,第3回全員協議会でもいろいろな御意見があったので,前回の案で「3」の中を@Aに分けていたのを一つにまとめるなど,手入れをした。したがって,「1使用度数の高いものを取り上げる」「2機能度,特に造語力の高いものを取り上げる」(使用度数が高いものと機能度が高いものとは共通するものが非常に多い。中には使用度数は高いが,機能度は非常に低い,例えば「雰(ふん)囲気」の「雰」のようなものはあるが大体において1,2は重なり合う。)「3使用度数や機能度はさほど高くなくても,概念の表現という点から考えた場合,特に必要と思われるものは取り上げる」(使用度数や機能度という点から見ると多少問題であるが,どうしても必要であろうと考えたものである。これは意味分類をして,それぞれの意味分類ということから考えてみてこういう字が必要であろうというようなことを考えて字を選定した。それを細かく書くと大変長くなるのでこういうふうにまとめた。)「4すでに略体の慣用されているものは,略体の字で取り上げる」ということとした。
 最後の〔今後に残された問題〕については大きな違いはないが,一番最後に「なお,表の名称は取りあえず,仮に「新漢字表」としたが今後名称について審議し決定することを期待する。」ということが付け加わった。これは,漢字表についての名前は前の会議でもいろいろ御意見が出たので,改めてこの2行を付け加えたわけである。
 以上である。

福島会長

 ただいま御説明のあった前文のほかに,「新漢字表試案」の一つ一つの漢字についても,御質問,御意見があれば,どうぞ。また,直接「新漢字表試案」に関することでなくても,最終総会であるので,国語審議会の問題について一般的なことでも結構であるから,御発言いただきたい。

鷹取委員

 前文の1ページ第2段落に「漢字は造語力に富み,明治以来数多くの漢語を作り出して云々」とあるが,この「漢語」という言葉は,専門家の間では普通なのかもしれないが,私たち一般人からは慣れない感じがある。これを「漢字語」というふうに表現してもらうと,漢字で表現された言葉という印象を受ける。国語と漢語と言うと,国語と英語と言ったときと同様,国語に対する中国語のような印象を受けるのであるが,いかがなものであろうか。

福島会長

 岩淵主査,いかがか。

岩淵主査

 我々専門の方で,和語,漢語,外来語(漢語もどちらかというと外来語であるが,主として西洋から来たものを外来語と言っている。それを洋語と言う人もいる。)と分けている,その漢語のことである。これは漢字の字音で読むものを言い,訓で読むものはその中に入れていない。漢字語でもいいかと思うが,ただ漢字語と言った場合に,和語(大和言葉)を漢字で書くのも入るのかどうか。漢字語と言ったときもまた多少のあいまいさが出てくるのではないかと思う。ここには専門家がかなりいらっしゃるので,その人たちが漢字語でよいということであれば,漢字語でも結構である。つまり,ここで言っている意味は,「電気」とか「電話」とか「鉄道」とかといったものであり,ただ大和言葉を漢字で書いたというものではない。
 なお,先ほど申し上げたように,字音で読む言葉だけがここに出ていて,訓読みのもの,和語を漢字で書くというものが出ていないので,そのために下の方に「音読み,訓読み」というのを付け加えたわけである。

福島会長

 御意見を伺っておき,会長,副会長及び漢字表委員会主査で相談させていただき,字句修正をした方がいいということになれば,多少の修正をしたいと思う。ほかに御意見があれば,どうぞ。

宇野委員

 少し質問と意見があるので,書いてある順序で申し上げる。
 3ページの上から3,4行目に,「学校教育では,基本的な漢字についての学習云々」とあるが,「基本的な漢字」という言葉がどういうものを指しているのかよく分からない。私には一つの想像はあるが,一般的には分からないのではないか。
 次にこれと関連して,お尋ねしたい。
 前の会議の席上で〔選定の方針〕のところに「漢字の構成要素となるもの」という文言があったことに対して私は異存を申し立てた。つまり,それならば,「駐屯(とん)」の「屯」とか「頁」(実はあの時思い付かなかったものであるが。)とか「岡」という字(その他数えたてればたくさんあるが。)のように,独立して用いられ,しかも漢字の構成要素になっている字は,当然基本的な漢字であり,漢字というものの文字組織についての理解に非常に関係あるので,はずすべきではない,そうしないと矛盾するのではないかという意見を確か述べた。それで,「漢字の構成要素となるもの」が削除されたのではないかと思うのだが,先ほどの御説明の中にはそれがなかったので,それについても御説明いただきたい。
 それから,3ページの〔音訓と字体〕の6行目に,「その字体表の考え方を受け継ぐこととした。」という言葉が新たに入ったが,私の了解では必ずしも「当用漢字字体表」の考え方を受け継いでいないと思う。「当用漢字字体表」の時は,新たな略体の字を提出したために明朝体,清朝体などの普通の活字体を用いないで線書きで表示した。今度の「新漢字表試案」は線書きでなく,明朝体で出すという了解がついていたはずである。明朝体で出すということは,「当用漢字字体表」の考えをそっくり踏襲してはいないと思う。ちょっと考えると同じではないかと思われるかもしれないが,私はそこに非常に大きな差があると思っている。この点は少し異存がある。もし御説明いただけるなら,お願いしたい。

岩淵主査

 私は線書きのものを受け継がなければいけないという意味で書いたつもりはない。線書きで発表することがいいかどうかということは随分議論した。筆写体の文字で発表することがいいのではないかという意見,一番それに近い教科書体活字で出した方がいいのではないかという意見,明朝体活字でいいという意見も出た。今度は,どういうもので発表したらいいのか決めるだけの余裕がなかった。それで,試案では取りあえず大蔵省印刷局手持ちの明朝体活字で出したということであって,この点については問題が残っているわけである。ここで「考え方を受け継ぐ」というのは,そういう線条体で書いたものを受け継ぐということを言っているわけではなくて,「当用漢字字体表」の「使用上の注意事項」として挙げられていることを大体受け継ぐことを意味している。
 それから,教育の基本的な漢字の問題については,我々は学校教育との関連を常に配慮してきたが,今の教育課程改善の動きを考えると時間数の問題もあり,もちろん社会生活との関係で当然教えなければいけないこともあり,あるいは過去の文献との関係(殊に漢文)では,これ以外のものを教えるということもあるはずだと思う。

岩淵主査

 いろいろ問題があるので,一応教育と新漢字表とは切り離して考えようとしたわけであるが,我々としては教育に対して是非言いたいことは,やはり漢字として基本的なものはあるのではないかということである。1,850字とか,1,900字の中でも特に重要な字があるのではないかと思う。従来はいわゆる教育漢字881字が出ているが,あれはいろいろ問題点があるので,更に将来その扱いについて「十分な検討を加える必要がある。」ということを今後の問題として書いておいた。
 そこで,学校教育では漢字の中でも本当に基本的で将来是非漢字の力をつけていく,あるいはいろいろな応用力がつく基になるような字,あるいは辞書が引けるようになるための基礎的な字をできるだけ教えるということを考えなければいけないのではないかということで,「基本的な漢字」と言ったのであり,その内容が何であるかということは,ある意味で今後の問題に残されている。国語審議会がそこまで踏み込めるか,あるいは教育課程審議会とかそのほかの人たちが考えるのか分からないが,国語審議会としては,学校教育での漢字指導では,できるだけそういう基本的な漢字をよく教えておいてほしいということを要望してもいいのではないかということで,入ったわけである。
 宇野委員は「基本的な漢字」ということを「漢字の構成要素となるもの」というようにお考えになったかもしれないが,これも大分長い間議論して,「漢字というものの文字組織及び機能」というところにそれは盛り込んだつもりである。例えば,漢字というものは形,音,義を備えたものであるとか,漢字の形には幾つかの要素に分解できるものもあり,また要素によって組み立てられるものもあるとか,日本で漢字を使う場合には,普通,字音のほかに訓があるとか,といった漢字というものの本質的な「文字組織」について学校教育では押さえておく必要がある。それが押さえられればいろいろ応用する力がつくのではなかろうか。したがって,具体的に幾つかの基本的な漢字を十分教えるということと同時に,漢字というものについての知識を十分に付けてほしいといった意味がこめられている。
 それから,漢字の「機能」とは,漢字は音や訓によっていろいろな言葉をつくる,そのつくり方について知識を持ち,意識もし,自覚を持つことが,学校教育としては望まれるのではなかろうかということである。
 この程度までは我々が言ってもいいのではないかと考えた。
 先ほどの「構成要素となるもの」という文言は,既に第2回全員協議会の時の案で消えている。削除したのは,宇野委員の御意見があったからということではなく,これを立てておくことによって,宇野委員の御意見にあったように,構成要素として考えられる字が多くあり自縄(じょう)自縛になるおそれがあるということによる。
 「漢字の構成要素となるもの」というのは,一字一字の選定をする場合に頭の中で,ある字を入れるか入れないかと考える一つの目印だと思う。しかし,実際にここに出来上がった場合に書き込むと無用の混乱を起こすのではないかと感じたわけである。つまり,この文言自体は,今申し上げたように学校教育の「漢字というものの文字組織及び機能」に入ってくるのではないか,殊に漢字というものの「文字組織」に入るのではないかと考えている。

宇野委員

 今の件は了解した。「字体表の考え方を受け継ぐこととした。」というのは,「当用漢字字体表」に書いてある「使用上の注意事項」などの考え方の踏襲であり,例えば,示してある字体は,筆写の標準とする際には,はねたりとめたりについては,それにより字が違ってしまう場合は困るが,変らない場合は拘束するものではない,という意味であると了解してよいか。

岩淵主査

 そのとおりである。

宇野委員

 そういうことを記録に残しておいていただければ,私はそれで十分である。
 もう一つは,今詳しい説明があったが,「基本的な漢字」というのは,どうもまだ理解できない。「基本的な漢字」が,一般社会通念として,あるいは学界の通念として既に確立しているものであるならば,いきなり使ってもいいが,この前文では3ページの3,4行目に初めて出てくるが,それがどういうものであるかという説明が全然ない。それで,私は何か説明がほしいと思う。例えば,その具体的な基本的な漢字については,これから研究しなければならないとか,教育界に任せて考えてもらうとか,ということでもよいと思うし,また私は不賛成であるが,いわゆる教育漢字881字を基本的な漢字であるというのなら,それはそれで一つの意味があると思う。私にはまだよく理解できないので,もう少し何とか御説明願えないものであろうか。これは岩淵主査でなくてもほかの方でも……。

福島会長

 「基本漢字」ではなく,「基本的な漢字」とは言ってはいるが……。

宇野委員

 私は「基本」と言うと,すぐ文字の構成を考える。
 たびたび申しているように,字の偏旁(ぼう)冠脚のようなものが基本的な構成要素であると思う。それから六書で言えば,象形文字のようなものである。漢字の御承知のとおり,私どもの専門分野から言えば,指事と象形が一番基本的なもので,形声と会意はそれの組合せによってできたものであるから,後から構成されたものである。だから,そういう意味ならば,それで分かるが,ここで言っているのは,まさかそういうことではあるまいと思う。

福島会長

 御趣旨はよく分かった。既に印刷してあるので,本日はこの形で大臣にお手渡しし,あらかじめ大臣にお願いして,はなはだ僭(せん)越であるが,いろいろ御意見のあった点などをもう一度会長,副会長などで検討してみたい。ほかに何か発言はないか。

下中委員

 1ページの中ごろの「ほしいままに漢字を使うことは,一般社会に通用する文章としては,読み手の理解を困難ならしめる場合がないでもない。」とあるが,これは少し気になる。「ほしいままに漢字を使うことは,特に一般社会に通用する文章においては,読み手の理解を困難にする。」あるいは「妨げる。」というふうにしたら,どうか。

岩淵主査

 原案では,「妨げる」であったのを,「困難ならしめる」と改めたものである。

下中委員

 「困難ならしめる」という表現であると,ここだけが何か文語調である。「ほしいままに漢字を使うことは,一般社会に通用する文章としては」というところも少しあいまいなので,「ほしいままに漢字を使うことは,特に文章においては読み手の理解を妨げる場合がないでもない。」とでもしたらどうか。

福島会長

 これも後で検討してみたい。ほかに発言があれば,どうぞ。「新漢字表試案」に関することでなくても,一般的な国語問題で大臣に一言申し上げておきたいという発言があったら,どうぞ。

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