国語施策・日本語教育

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次第 外来語の表記について/答申書の提出/文部政務次官のあいさつ

酒井副会長

 続いて,お手元の「外来語の表記」には,まだ「案」というのが付いているわけであるが,去る1月17日の第2回全員協議会で御了承いただいたとおり,本日の総会で最終的にお諮りして,決定の上,文部大臣に答申するという運びにさせていただきたいと思う。
 ここで,事務局から改めて答申の朗読をしていただくわけであるが,全部というのも大変であるので,「前文」について朗読をお願いする。

(七五三掛国語課課長補佐,前文朗読)

酒井副会長

 以上,朗読したいただいたとおりである。
 そこで,先般の全員協議会で御了承いただいているところであるので,この辺でこの「外来語の表記」の答申案を総会として採択することについてお諮りしたいと考えるが,いかがか。(異議なし。)

酒井副会長

 それでは,この「外来語の表記」の答申案を総会として採択していただいたことにする。
 答申の表に付ける文書の文言についても,格別御異議はないいか。(異議なし。)

酒井副会長

 それでは,この文部大臣あての文書を付けて,政務次官にお渡しすることとする。

(答申書提出)

酒井副会長

 政務次官からごあいさつがある。

中山文部政務次官

 ただいま国語審議会の4年間にわたる御審議の成果である「外来語の表記」について,答申をお受けいたしました。
 皆様方には,委員御就任以来今日まで,大変御多忙の中を国語施策の改善について終始御熱心に御審議いただき,誠にありがとうございました。
 今回の御答申は,さきに昭和61年に改定の御答申のありました「現代かなづかい」に関連する事項として,「外来語の表記」の問題を御審議いただき,新たに,法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活において現代の国語を書き表すためのよりどころとしてお示しいただいたものであります。
 この御答申は,現代にふさわしい,幅とゆとりのある外来語の表記の仕方を示したものとして,一般国民にも受け入れられやすいものであると存じます。
 「外来語の表記」の問題というものは,我が国が外国の文化を取り入れ,国際的な知見を広めていく上で欠かすことができないという意味で,重要な国語の問題の一つであり,また歴史的にも様々な先人の工夫が積み重ねられてきたものであることは,私も十分承知しているところであります。
 それだけに,皆様方が4年間にわたり高い識見に基づく公正な議論を積み重ねられ,昨年3月には「試案」を公表して各方面の意見を聞かれるなど,慎重な手順を尽くし,着実な審議を続けられて,この御答申をまとめ上げられたことに対して,衷心から敬意を表するとともに,深く感謝申し上げる次第であります。
 私どもといたしましては,本審議会の御意向を体して,できるだけ速やかに,この「外来語の表記」を実施に移したいと考えており,そのために関係各省庁等とも十分連携を取りながら,所要の手続を進めてまいる所存であります。
 なお,学校教育における取扱いにつきましては,関係部局において既に検討を進めているところでありますが,この御答申の趣旨に沿って速やかに実施に移してまいりたいと考えております。
 ここに,これまで賜りました皆様方の御尽力に対し,重ねて厚く御礼を申し上げまして,私のごあいさつといたします。(拍手)

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