国語施策・日本語教育

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次第・議事要録 開会/文部大臣あいさつ

河上国語課長

 ただいまから第19期国語審議会の第1回総会を開催する。
 会長,副会長が選出されるまでの間は,先例により,事務局の方で進行を務めさせていただく。
 最初に,文部大臣からごあいさつを申し上げる。

井上文部大臣

 本日,第19期国語審議会の第1回総会を開催するに当たり,一言ごあいさつを申し上げます。
 皆様方には,このたび国語審議会委員に御就任をお願いいたしましたところ,極めて御繁忙の中にもかかわらず,快くお引き受けいただきまして,誠にありがとうございました。
 本審議会には,国語の改善や国語教育の振興等に関する重要問題について高い立場から御審議いただく機関として,その長い歴史を通じて格別の御尽力をいただいてまいりました。
 「当用漢字表」「現代かなづかい」など,戦後の画期的な国語施策全般の策定に多大の御指導をいただきましたことをはじめとして,近年においては昭和41年6月「国語施策の改善の具体策について」の諮問を申し上げて以来,国語表記の基準の改善の問題について,多年にわたる熱心な御審議をいただいてまいりました。その結果,「常用漢字表」「改定現代仮名遣い」など次々に新しい方向を示す御答申をいただき,本年2月の「外来語の表記」についての御答申をもちまして,昭和41年に諮問を申し上げました事項すべてについて,滞りなく御答申をいただいたところであります。この間の委員各位の御尽力に対し,改めて深く感謝申し上げる次第であります。
 政府といたしましても,それぞれの御答申の趣旨を体して内閣告示あるいは訓令によって実施に移すなど順次その実現に努めてまいったところであります。
 ところで,絶え間なく進展する現代の社会の中で,国語をめぐって様々な問題が論じられていることは,皆様御承知のとおりであります。言葉は人間を人間たらしめる基本的要素であり,また,一国の文化の礎をなすものであります。したがって,それぞれの時代の進展に応じて言葉に対する関心が高まることは大変好ましいことでありますが,同時に,言葉の乱れということがしばしば話題になり,また,情報機器の発達や日本語の国際的な広がりに伴う新しい問題等も指摘されております。これらの問題に私どもは十分な注意と関心を持つ必要があろうと考えております。

 今期の本審議会においては, このような現代の国語をめぐる様々な問題について改めてその所在を明らかにするとともに,今後適切な対応が望まれる問題にはどのようなものがあり,どのようにそれに対応していくのがよいか等のことについて,幅広く全体的な立場から御審議・御提言をいただくことをお願いしたいと存じます。
 今後の御論議の進展に応じ,更に御論議を深めていただく必要があると思われる場合には,それらの特定の問題について改めて諮問を申し上げることも考えております。
 先ほど申し上げましたとおり,国語は我が国の文化の基礎をなし,国民の生活に密接な関係をもつ重要な問題の一つであります。皆様方の御識見と専門的な御経験の中から,広く現代の国語の在り方全般につきまして,大所高所から豊かな御教示を賜りますよう重ねてお願いを申し上げて, ごあいさつといたします。
  平成3年9月5日

文部大臣 井 上 裕

河上国語課長

 次に,文化部長から委員の御紹介をさせていただく。

渡辺文化部長

 それでは,お手元の資料1「第19期国語審議会委員名簿」に沿って,御紹介をさせていただく。(45名の委員を紹介し,続いて事務局側を紹介。)

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