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次第・議事要録 開会/文部大臣あいさつ

韮澤国語課長

 ただいまから第20期国語審議会の第1回総会を開催する。
 会長,副会長が選出されるまでの間は,先例により,事務局で進行を務めさせていただく。
 最初に,赤松文部大臣からごあいさつを申し上げる。

赤松文部大臣

 赤松でございます。本日は,第20期国語審議会第1回の総会ということでございまして,皆様方には,大変御多忙の中を委員の御就任をお引き受けいただきまして,誠にありがとうございます。
 この審議会は,大変歴史の古い審議会というふうに承っております。昭和9年からの審議会だそうでございます。戦後,審議会がたくさんできたようでございますが,昭和9年からと申しますと,60年になんなんとしておりまして,私の方がちょっと年が上でございますから,生まれた時にはまだなかったという程度でございます。いずれにしても非常に古い,伝統のある審議会でございます。
 ただ,きょう御諮問申し上げるわけでございますが,諮問は今度で3回目で,実に27年ぶりというふうに承知いたしております。先生方には,国民のだれもが関心を持つ「国語」という問題について御討議をいただくわけでございまして,私自身も非常に関心と言いますか,興味のそそられる問題でございます。
 「若者の言葉」などというので新聞などにも出ておりましたが,私も息子がそばにおりました時は,時々,息子の使う言葉が非常に目新しくと言いますか,耳新しく,「それはどういう意味?」と聞かないと分からないようなことがございました。息子がそばにいなくなりましたので,このごろはそういう新しい言葉に触れるチャンスが少なくなってしまいました。それでも,息子と話していた時の言葉を思い出して,「あの人の言うことなんか,しかとしちゃえ。」なんて言いますと,秘書官がびっくりして,ぎょっというような顔をするぐらい,まだ現代的な言葉なのかなと思っております。「しかとする」とか,「ダサイ」とか,そういうものを私も日常的に使うと申しますと,あるいは先生方のおしかりを受けるのかもしれませんが,言葉というのは,やはりそういう新しい言葉を取り入れることによって,活性化する面もあるのではないかなというようなことも考えております。
 前回の19期国語審議会では,絶え間なく進展する現代の社会の中で,国語をめぐって論じられている様々な問題について御議論をいただいたということでございまして,本年6月に「現代の国語をめぐる諸問題について」という報告をおまとめいただいたところでございます。この報告では,今後の国語施策は,表記の問題だけではなく,言葉遣いなど,広く国語の問題全般を取り上げていくことが必要であるという結論になっているように承知いたしております。
 この御報告につきましては,社会各方面から好評をもって迎えられたと言われておりまして,本日新しく御就任になった方も9人いらっしゃるわけでございますが,そのほかの先生方は,前回の審議をお願いし御報告をおまとめいただいた先生方でいらっしゃいますので,この機会に改めてお礼を申し上げたいと存じます。
 今回は,前の御報告を受けまして,27年ぶりの諮問ということでございます。諮問事項は事務局の方から後ほど詳しく御説明させていただきますが,大まかなことを申し上げますと,言葉遣いに関すること,情報化への対応に関すること,国際社会への対応に関すること,国語の教育・研究に関すること,さらに,引き続きまして表記に関することなどを考えている次第でございます。
 第20期審議会は,先ほど申し上げましたように,国語の問題全般について本格的な審議を開始していただくことになりまして,これは戦後の国語施策において,新しい時代を画するものになると考えております。
 国語は,専門家の皆様方の前で申し上げるのは釈迦に説法かと存じますが,一国の文化の基礎を成すものでございまして,国民の生活に深く根ざし,文化の伝承や創造に密接にかかわるものでございます。今後,適切な国語施策を推進していくために,国語の伝統を重んずるとともに,将来を見通しながら,広い観点から問題を御検討いただきたいと存じている次第でございます。
 何かと御多忙の中を恐縮でございますが,このような重要性をよく御理解くださいまして,十分御論議の上,順次,適切な御報告や御答申をいただきますようにお願い申し上げて,ごあいさつにさせていただきます。
 どうもありがとうございました。 (拍手)

韮澤国語課長

 次に,文化部長から委員の先生方の御紹介をさせていただく。

福島文化部長

 皆様方に資料をお配りしてあるが,順次御紹介させていただきたい。本日御出席の方のみ御紹介したいと思う。


〔出席委員を紹介し,続いて事務局側を紹介。〕

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