事業詳細

えひめ視覚障がい者とつくる「みることを考える」プロジェクト

実行委員会
えひめ視覚障がい者とつくる「みることを考える」プロジェクト実行委員会
中核館
愛媛県美術館

事業目的

視覚障がい者とともに対話や視覚以外の感覚を用いた鑑賞活動を探り、視覚障がい者が利用可能な環境や機会をつくることで、障がいの有無に関わらずあらゆる人が視覚以外の手段による鑑賞活動を共有し、新たな作品の捉え方を発見したり、多様な見方を認識したりすることで「みる」ことを考え、美術の楽しみを広げる。

事業概要

盲学校や視聴覚福祉センターと共働することで、視覚障がい者の状況を掴みながら、視覚障がい者に限らず、あらゆる人々に視覚以外の鑑賞活動を経験する機会をつくる。

  • (1)盲学校の生徒や作品鑑賞に関心のある視覚障がい者とともに、作品を触覚で捉える触図や音声、ロービジョン(視野狭窄や弱視など)に対応した補助具を用いた鑑賞、対話による鑑賞、触覚による造形活動の実践と検討を繰り返し、有効な手法のプログラムをつくり繰り返すことで、「みる」ことへの関心を高める。
  • (2)視覚以外の鑑賞活動補助の方法を検討し、スタッフの研修を行う。併せて視覚障がい者への館内案内の方法を検討し、マニュアルを作成する。
  • (3)大勢の方に鑑賞方法を紹介し、鑑賞体験をしてもらう場として展覧会を開催する。具体的には、当館の所蔵作品を活用した鑑賞支援ツール(触図・音声・点字・ロービジョン用補助具)を開発し、対話や鑑賞支援ツールによる鑑賞プログラムを行う。特別展示として中ハシ克シゲ氏の立体作品を借用展示することで手で触る鑑賞展示とし、「みる」ことの多様性を認識する場とする。その上で、鑑賞活動の補助や館内案内の実践の場とする。
  • (4)これらの活動により実施した美術館の新たな取り組みを広く県内に情報発信するため、点字・触図によるパンフレットを作成し、配布する。

実施項目・実施体系

  • 視覚障がい者とつくる美術作品鑑賞プログラム
    • (1)視覚以外での美術鑑賞方法検討事
      • ①対話による鑑賞 ②触図による鑑賞 ③ロービジョン(視野狭窄や弱視等)のための鑑賞
      • ④音声による鑑賞 ⑤立体作品の触覚による鑑賞 ⑥目隠しでの塑像制作(造形活動)の検討・実践
    • (2)鑑賞サポート検討事業
      • ①スタッフ研修の検討・実践 ②サポート手段(館内案内マニュアル)の検討・作成
    • (3)視覚以外での美術鑑賞普及事業
      • ①展示・触覚による作品鑑賞・対話による作品鑑賞・実際に触ることができる作品鑑賞
      • ②鑑賞・造形プログラム・視覚以外での鑑賞方法の実施  ※(1)の実践
      • ③情報発信・美術館(施設・作品)紹介パンフレットの作成・配布・HP活用・活動記録

事業実績(PDF)

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