事業詳細

ICOM京都大会を契機とした博物館・美術館の海外発信機能強化プロジェクト

実行委員会
博物館・美術館の海外発信機能強化プロジェクト実行委員会
中核館
細見美術館

事業目的

2019年9月に開催されるICOM京都大会に訪れる約3000人の博物館・美術館関係のオピニオンリーダーに、細見美術館収蔵の美術品を、二条城とともに魅力的な形でプレゼンテーションすることを通じて、日本の博物館・美術館の国際的なプレゼンスを高めるとともに、博物館・美術館の国際発信力を構築し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた文化的機運の醸成を目指す。

また美術館収蔵品を美術館の外の文化財施設で現代美術品とも組み合わせ展示することで、ICOM関係者や、博物館・美術館の中で行う日頃の展示には訪れにくい層にも、美術館の収蔵品・知見に触れ、日本の文化財・美術への関心を高める機会として頂く。さらに博物館・美術館とって、ユニークベニューで文化財・美術品を、毀損・盗難等が発生しないよう配慮しつつ、魅力的な展示を行う企画・設置・運営体制を構築することで、知見、ノウハウの蓄積につなげる機会とする。

事業概要

ICOM開催期間に合わせた8月31日~9月3日の4日間、重要文化財である二条城台所、御清所を会場として、細見美術館の収蔵美術品や日本の現代美術をプレゼンテーションする展覧会「時を超える:美の基準 Throughout Time :The sense of beauty」展を実施した。企画アドバイザーには、森美術館館長(当時)の南條史生氏および京都在住の彫刻家である名和晃平氏を迎え、重要文化財である会場や、現代美術家10組の作品との組み合わせによる、日本の美術品の魅力を新しい形で提示した。

9月3日には京都市が行うICOM出席者への接遇と連携し、ICOM出席者へのプレゼンテーション・ネットワーキングの場とした。また一般の方が本展示を鑑賞できる日程も設けることで、ICOM京都大会の認知拡大や、日本における2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けた文化発信の機運醸成にも繋げることとした。

ICOM京都大会の意義や、美術館収蔵作品の新たな解釈・魅力の発見に繋げるため、京都ゆかりの作家にクローズアップし、細見美術館収蔵品との関連性も重視したうえで作品選定・展示を実施した。また,京都市内博物館施設連絡協議会に加盟する200館強の博物館・美術館のネットワークを活用した本イベントの周知や関連イベントも実施し、京都市全体の文化都市としての盛り上げに繋げた。

実施項目・実施体系

  • 2019年4月上旬:現地下見・京都市ほか打ち合わせ
  • 5月上旬:現地下見・作家選定
  • 6月上旬:作家への打診、調整および設営調整
  • 7月上旬:作家との調整、京都市・京都市教育委員会との設営・運営確認、ICOM準備室とのPR打ち合わせ
  • 7月17日:京都市文化市民局より本事業リリース
  • 7月24日:京都市民しんぶんに本事業リリース、本事業のWebページリリース
  • 8月3日:チラシ配付、ポスター掲示(京都市管轄の各所に掲載)
  • 8月13日:文化庁への重要文化財使用申請提出・運営最終確認
  • 8月27日:設営開始、消防申請手続き
  • 8月31日:本展開催
  • 9月3日:本展レセプションおよびICOMソーシャルイベント開催
  • 9月3日深夜~4日:撤去
  • 9月11日:撤去確認立ち合い(artKYOTOと同時確認)
  • 10月下旬~:本展カタログ作成
  • 2020年1月:本展カタログ校了、印刷物完成

事業実績(PDF)

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