国語施策・日本語教育

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議事 委員互選

土岐会長

 まことに残念である。あのかたがたが退場されたことは,将来の国語問題において参考になる事態であるが,今この退席を認めないわけにはいかないと思う。残られたかたは24人である。定足数を満たしていることでもあるから,ただちに互選を行なうこととする。

実方委員

 今の退場は,選挙権を放棄して退場されたのであって,審議会の委員であることをやめられたものとは考えられない。この退席したかたがたも,選挙の対象になると考えていいか。

土岐会長

 退場の理由が,審議会への不信の意思表示というわけであるから,その点適宜に考えていただけばよい。

高津委員

 選挙する権利は放棄されたが,選挙される権利はあるものと考えるべきでないか。

土岐会長

 選挙される権利はあるものとお考えになってもさしつかえない。

千種委員

 被選挙権はあるのである。ただいま,会長が定足数のことを言われたが,それはこの場合関係がない。

土岐会長

 それは,念のために言ったのである。5人が退席されたあとも定足数に達しているから,規定のとおり互選が行なえることを確認したわけである。

実方委員

 退場されたかたに被選挙権があるかどうかは,委員個人個人の判断に任せるということと了解していいか。

千種委員

 被選挙権があるということは,わざわざ確認するほどのことでなく,当然のことである。

土岐会長

 選挙されても辞退するということがあると思う。そうなると,推薦協議会が12人に満たないことになる。

千種委員

 辞退されても,7人以上あれば推薦協議会は成立する。

土岐会長

 しかし,12人選出することになったのである。

児島委員

 開票の際は,確認のため立会人をおいてほしい。

土岐会長

 当然そうする。では,投票していただきたい。
 〔投票用紙を配布,投票に移る。〕

土岐会長

 なお,欠席の佐久間委員から,国語審議会についての意見を述べた文書をいただいたから,参考のために,刷り物にして配布する。

意見書

土岐会長

 開票の立会人は,仁平,岩下両委員にお願いしたい。
 〔投票および開票終わる。〕

土岐会長

 開票の結果を申し上げる。敬称は略する。

土岐 21,池田 20,有光 19,高橋(健) 18,百瀬 17,倉石 16,原 16,大塚(明) 15,稲富 13,松坂 12,千種 9,石井 8,舟橋 8

 このうち,8票の石井,舟橋両委員について決戦投票をしていただくことになる。立会人は,もう一度,岩下,仁平両委員にお願いする。

 〔決戦投票〕

土岐会長

 決戦投票の結果をご報告する。

石井 14,舟橋 10 

 したがって,石井委員が12人の中にはいることになった。
 どうも長い間の審議で,ごめいわくをかけたが,これでどうにか任務を果たしたようである。

田中局長

 事務次官が,ごあいさつ申し上げる。

緒方事務次官

 わたくしは,文部事務次官の緒方であります。
 皆様がたには,国語審議会の委員として,長い期間,ご尽力いただき,まことにありがとうございました。実は,本日は,この会期における最後の機会でございますので,文部大臣がごあいさつをと思っておりましたが,参議院の予算委員会に出席することになりましたので,わたくしが代わって,ごあいさつ申し上げたしだいであります。
 長い間の皆様がたのご尽力に対して,心からお礼申し上げます。

土岐会長

 わたくしも,長い間お世話になりました。これで,第5期最終の総会を終わります。


午後6:45 閉会

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