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次第 文部大臣あいさつ/委員紹介/会長・副会長の互選/会長・副会長のあいさつ

中村国語課長

 第15期国語審議会の第1回総会を開会する。
 会長,副会長が選出されるまでの間,事務局で進行を務めさせていただく。それでは初めに文部大臣のごあいさつを玉生政務次官から申し上げる。

文部大臣あいさつ

玉生政務次官

 本日,第15期国語審議会の第1回総会を開催するに当たり,一言ごあいさつを申し上げます。
 皆様方には,このたび,国語審議会の委員をお願いいたしましたところ,御多忙にもかかわらず快くお引き受けいただきまして,誠にありがとうございました。
 国語審議会は,その歴史も古く,一貫して我が国の国語問題の解決を図るための調査審議に並々ならぬ努力を払ってこられたのでありますが,特に戦後においては,当用漢字表・現代かなづかいをはじめとする国語施策の策定に大きく寄与してこられたのであります。
 さらに,昭和41年6月「国語施策の改善の具対策について」の諮問を申し上げて以来,これら国語の書き表し方の基準の改善の問題を中心に,熱心かつ慎重な御審議を頂いておりますことに深く敬意を表するものであります。
 昨年3月には,従来の当用漢字に代わり,一般の社会生活において現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として「常用漢字表」を御答申いただきました。皆様既に御承知のように,政府は御答申の趣旨を体し,昨年10月1日付けをもちまして内閣告示・内閣訓令によってこの「常用漢字表」を実施に移しております。
 国語の問題は,今更申し上げるまでもなく,我が国の文化の基盤をなし,国民の生活につながりをもつ重要な問題の一つであります。このたび,当審議会の御審議をお願いいたしますのは,さきの諮問において検討すべき問題点として掲げました事項のうち,なお残されております「現代かなづかい」の問題についてでございます。皆様方には,いろいろ御苦労をお掛けすることと存じますが,なにとぞ十分なる御審議の上御答申を頂きますようお願い申し上げます。また,その他の国語に関する諸問題につきましても,大所高所から種々御示唆を賜りますよう併せてお願い申し上げましてごあいさつといたします。


昭和57年3月23日

文部大臣 小川平二



中村国語課長

 次に,文化部長から委員を御紹介する。

北橋文化部長

 資料1「第15期国語審議会委員名簿」により御紹介をさせていただく。(45名の委員を紹介し,続いて事務局側を紹介。)

中村国語課長

 引き続き会長と副会長の選出に移らせていただく。

北橋文化部長

 お配りした資料5「国語審議会令」第5条に,「委員により会長として互選された者は,審議会の会務を総理する。」また「委員により副会長として互選された者は,会長を補佐し,会長に事故があるときは,その職務を代行する。」と規定されている。したがって,互選ということになっているが,その方法については明文の規定がない。もしお差し支えがなければ,推薦の方法により選出をお願いできればと思うが,いかがか。(拍手)

北橋文化部長

 御賛成を得たので,推薦により選出をさせていただく。
 まず,会長について御推薦をお願いしたい。

木内委員

 私が最古参になった関係で発言させていただくが,このたびの会では,名簿を拝見すると,有光委員に,会長をお願いするのが最も適当かと思う。(拍手)

北橋文化部長

 木内委員から,有光委員を会長にとの御推薦があって,皆様方から御賛成を得たので,第15期国語審議会の会長には有光次郎委員をお願いしたい。(拍手)
 続いて,副会長の御推薦をいただきたい。

林(大)委員

 僭(せん)越であるが,前田委員を御推薦申し上げたい。(拍手)

北橋文化部長

 林委員から,前田委員を副会長にとの御推薦があり,ただいま御賛成を得たので,副会長には前田陽一委員をお願いしたい。(拍手)

中村国語課長

 それでは,会長,副会長にごあいさつをお願いする。

有光会長

 ただいまは皆様から御指名をいただき,誠にふつつかではあるが,皆様の御協力・御援助のもとに,この職責を果たしてまいりたいのでよろしくお願い申し上げる。(拍手)

前田副会長

 身に余る大役をおおせつかり,恐縮に存じている。言葉ということについては,私は,長い間,国語を含めて特別な苦労をさせられてきたが,専門の言語学者ではないので,本会においては自説に固執することなく,各方面を代表されている皆様方の御意見をよく承り,会長をお助けしてまいりたい。(拍手)

中村国語課長

 会長,副会長が選出されたので,以後の会議の進行は会長にお願いする。

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