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次第・議事要録 会長・副会長のあいさつ
鎌田国語課長
引き続いて,会長,副会長の選出に移らせていただく。
お手元に資料3としてお配りしてある国語審議会令の第4条において,会長及び副会長については委員の互選により選出することになっている。この互選の方法については,先例によれば,委員の皆様方の間でどなたかを御推薦いただき,お決めいただくという方法を採っている。お差し支えなければ,今期審議会においても,この方法により選出をお願いできればと考えているが,いかがか。
鎌田国語課長
それでは,御異議もないようなので,先例に従って,推薦の方法によって会長,副会長の互選をお願いしたいと思う。
どなたか,御推薦をいただけるか。
水谷委員
僭(せん)越であるが,推薦をさせていただきたいと思う。
今期の審議内容は,先ほどの大臣のお話にあったように,前期を受けて進めることが中心になってくるので,前期に会長をお務めいただいた清水委員に,引き続きお願いすることが適切なのではないか。
それから,副会長には,審議会や委員会等での運営に非常に通じていらっしゃる西尾委員にお願いするということを御提案したい。西尾委員は,これで確か4期目になるのではないかと思うし,非常にいい補佐役のお仕事をしてくださるのではないかと思うので,御推薦申し上げる。
鎌田国語課長
ただ今水谷委員から,清水委員を会長に,西尾委員を副会長にという御推薦があったが,いかがであろうか。
鎌田国語課長
それでは,御賛同をいただいたので,第22期国語審議会の会長には清水委員,副会長には西尾委員ということでお願いしたいと思う。
早速ながら,清水委員,西尾委員には,それぞれ会長,副会長の席にお移りいただきたい。よろしくお願い申し上げる。
鎌田国語課長
それでは,会長,副会長からごあいさつをいただき,その後の進行は会長にお願いしたいと思う。
清水会長
ただ今御推薦をいただいた清水である。ただ今のお言葉にあったように,前期のまとめ役を務めさせていただいたということで,引き続きということである。また,大臣からのお話のとおり,新たに日本語の国際化という問題も入ってくるようである。
前期に会長をやらせていただいてつくづく感じたのは,先ほど大臣が最後におっしゃったように,とにかく言葉はその国の文化の基盤であるということである。ついせんだって,ニ,三箇国の外国の人たちと話していた時に,東南アジアの言葉はだんだん消えていってしまうのではないかということが話題になった。インターネットの時代になって英語が9割を超えている。インターネットでのやりとりはアルファベットが90%を超えており,非英語圏の者は困るというような話をしていた。私も技術屋であるが,それぞれの国の言葉や表記体系,例えば表意文字などを大事にしていかなければいけないのではないか。大臣のおっしゃるとおり,そういった意味で今期の審議会がそれなりの成果をあげることができれば有り難いと思う。
しかし,私は技術屋であり,皆様方の御協力なくして何もできないので,ひとつよろしくお願い申し上げたいと思う。
西尾副会長
ただ今御推薦をいただいた西尾珪子である。
大変な大任を仰せつかって,いつになく緊張いたしているところである。大勢の方々がいらっしゃる中から御推薦いただいたということは,先ほど御指名いただいた時にもあったように,私は確かに4期目に入る。19期の時から務めさせていただいているが,「現代の国語をめぐる諸問題」の整理が行われた時で,それから20期,21期と少なくとも今までの経緯を承知しているということである。
ただ,この第22期も大変重要な課題が盛り込まれているようで,どのように務まるか,大変に心配ではあるが,少なくとも会長の陰で何かできる限りお手伝いができるならばと思っているので,何とぞ皆様よろしくお願い申し上げる。