国語施策・日本語教育

HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第22期国語審議会 > 第1回総会 > 次第・議事要録

次第・議事要録 今後の運営について(委員会の設置)

清水会長

 それでは,これまでの御説明に対して御質問や御意見がおありかと思うけれども,第1回であるので,後ほど自由な意見交換をさせていただくとして,これからの運営のことについて,先に御相談をさせていただきたいと思う。
 ただ今もお話があったように,敬語を中心とした言葉遣いの問題と表外漢字の字体の問題,これまではこの二つの問題について,二つの委員会を作ってそれぞれ詰めてきた。そして二つの委員会の節目節目に総会を開いて,総会としてそのことについて御意見をいただき,また委員会の方へ持ち帰るという形で進めてまいったわけである。
 今期においては,先ほど大臣,文化庁長官からお話があったように,三つのテーマがあるわけで,この三つのテーマについて,今申し上げたような三つの委員会を作ることによって,同じように運営をしていったらいかがかというふうに思うわけである。前期,例えば第2委員会は小委員会まで入れると40回近い回数をなさったこともあって,大変御苦労をいただくわけであるが,それぞれの委員会の節目節目で総会を開いて,そのことについて委員の皆様方に御議論いただく。その三つの委員会はテーマ別に分けるので,できるだけ全員の委員の方々が御参加をいただいて,効率よく運営していくというやり方をしてはいかがかと思うわけであるが,運営の仕方について何か御意見があれば,伺わせていただきたい。

徳川委員

 敬語と表外漢字の字体というのは余り関係がない。いや,実は関係があって,何か恭しく書くときには難しい字体で書いた方がいいかなという問題もあるかもしれないが,前期は,余り関係なくやってきた。しかし,国際化の問題になってくると,字体の問題も,敬語の問題も,字体と敬語以上に関係があるんじゃないかというように思われる。関係なくやることもできるとも思うけれども。そのときに,委員会と委員会の関係――総会というものが別にあるんだから,それでいいということもあるが,その辺はどのようにお考えか。三つの委員会を作るというのは,もちろんそれがいいんじゃないかという気持ちでいるが,その辺はいかがか。

清水会長

 おっしゃるとおりで,特に日本語の国際化ということになると,先ほどの20期のところを御覧いただいても,表記の問題もあるし,言葉遣いの問題や留学生に対する日本語教育にもかかわってくるし,今,徳川委員からお話が出たように,今までの二つの委員会の両方にかかわる問題が常に出てくる可能性があるので,そういったときには,総会と言わずに何かやる方法というのはいかがなものであろうか。どう考えられるか。

鎌田国語課長

 今までの運営においても,前期で申し上げると,第1委員会,第2委員会と二つあったが,第1・第2合同委員会という形で開いたこともある。そういうような形で,総会と言わず,合同委員会という形で開催することはもちろん考えられるかと思う。

清水会長

 総会と言わずに,前期も合同委員会というのを開催したけれども,そういったことを繰り返さなければならない事態が結構あるんじゃないかという御指摘だと思うけれども,そういうことも考えるということでいががか。

徳川委員

 突然思い付きを申して,御迷惑を掛けたかと思うけれども,今のようなことならうまくいくのではないかと思う。

清水会長

 そのことについては,そのようにいたしたいと思う。
 何かほかに先生方から御意見があったら,伺わせていただきたいと思うが,よろしいか。運営をしてまいって,また,今のようなことに類することがあれば,総会にお諮りして了解を得て進めるというやり方もあるかと思う。
 それでは,三つの委員会を作ることを御了承いただいたことにさせていただく。
 また,先ほどちょっと申し上げたように,各委員会への御所属を是非お願いいたしたいと思う。各委員の御意向は,後日,事務局から伺わせていただくので,よろしくお願い申し上げる。
 ここで,大臣は公務のために退席なさる。

〔有馬文部大臣退席〕

トップページへ

ページトップへ