国語施策・日本語教育

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[はじめに]

 国語審議会は現代社会の言葉遣いの在り方を考える上で重要な概念として「敬意表現」を提唱する。
 敬意表現とは,コミュニケーションにおいて,相互尊重の精神に基づき,相手や場面に配慮して使い分けている言葉遣いを意味する。それらは話し手が相手の人格や立場を尊重し,敬語や敬語以外の様々な表現から適切なものを自己表現として選択するものである。
 国語審議会は,平成5年11月,第20期の冒頭において,文部大臣から諮問された「新しい時代に応じた国語施策の在り方について」のうち,「言葉遣いに関すること」について,「現代社会における敬意表現」として,ここに答申する。すなわち,国語審議会はこれまでの審議の中で,現代社会における言葉遣いの多様な様相を把握しつつ,言葉遣いのあるべき姿についての見解を示すことが重要であろうとの判断に至った。具体的には,現代社会における言葉遣いの核を成すものは,コミュニケーションを円滑にする言葉遣いとしての「敬意表現」であるとの認識に立ち,敬意表現を中心として, 言葉遣いの在り方についてまとめたものである。

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