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U 現代社会の言葉遣いをめぐる課題

2 世代差と言葉遣い

 少子高齢化,核家族化等の現象によって,世代間でのコミュニケーションを行う機会が減少している。一般に高齢者の多くは従来の伝統的で規範的な言葉遣いに依拠して,若い人々の使う新しい言い方を批判したり否定したりしがちである。一方で,若者は新しさや独自性を求め,伝統や規範から解放されたいわゆる若者言葉で仲間内のコミュニケーションを行うことが多い。
 若者も高齢者も,言葉遣いの伝統や慣習の意義を認識し,時代の変化と共に起こる世代間の言葉の差を確認しながら,相互に尊重し合って円滑なコミュニケーションを図ることが求められている。このことにも,相手や場面に応じた言葉遣いとしての敬意表現が深く関連する。

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