HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第22期国語審議会 > 現代社会における敬意表現 > U 現代社会の言葉遣いをめぐる課題
U 現代社会の言葉遣いをめぐる課題
4 情報機器の発達と言葉遣い
情報機器の目覚ましい発達によって,速く安く簡単に情報を交換することが個人単位で可能になり,地球上のどの地域の相手とも容易に意思疎通することが可能になった。新しい情報媒体によるネットワークの構築は,人々のコミュニケーション観や人間関係にも影響を及ぼしている。例えば,電子メールの交換が日常化することによって,全く会ったこともない人を身近に感じるなど,「親しさ」のとらえ方も従来とは変わってきている。
情報機器の利用に当たっては,その利用目的とそれぞれの機器の特質を自覚した上で,主体的な活用能力を高めていくことが大切である。そこでの言葉遣いにも,相手や目的に応じた敬意表現を用いることが重要であり,さらに機器の特質に応じた敬意表現を工夫することが課題である。