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〔活字字体整理に関する協議会の成立〕

昭和22年7月15日

  1. 趣旨
     今日教科書に用いられている活字も新聞雑誌等一般社会において用いられている活字もその字体が不統一であって,教育上印刷上はなはだしく支障が感ぜられている。ところが最近印刷界では戦災その他のため活字の字母を新しく造る必要が多く,活字字体を整理統一するには好機であると考えられるので,この際学界印刷関係者官界から適当と認めるものを協議員に委嘱して,活字の字体を整理統一する具体案を求め,教科書に用いるものを統一するだけではなく,一般社会において用いられるものもこれにならうようにすすめて文字教育の効果をあげ,教育上の負担を軽くしようとするものである。
  2. 協議事項
    (1)活字字体整理の方針について
    (2)活字字体整理案
      イ 簡易字体の字について
      ロ 異体字について
      ハ 同系統の字について
    (3)整理された字体の適用について
  3. 備 考
    (1)当省関係官は,この協議会に出席して意見を述べることができる。
    (2)この協議会で決定した活字字体整理案は,国語審議会の審議を経て音訓整理・教育漢字の制定と同時に発表する予定である。

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