用具・原材料の確保

文化財の修理にあたっては、本来の手法や原材料で修理することが基本です。
一方で、以下のような背景から、文化財の修理に不可欠な天然素材の生産者や用具製作者等の高齢化、減少、後継者不足が深刻な課題となっており、用具・原材料の安定的な確保が困難になりつつあります。

  • 生活様式の近代化や技術革新の進展によって、文化財分野以外の需要が減少し、市場が小さくなったため、生産にかかる時間と手間に対する費用対効果が見合わず、職業として続けることが難しい。
  • 特に美術工芸品については、必要とされる用具・原材料は多種、高品質、少量かつ特殊であり、継続的な生産・製造等が難しい。

そこで、「文化財の匠プロジェクト」では、以下の取組を進めています。

他にも、生産者等を支えるために、各省庁で様々な取組が展開されています。