研究成果の概要
(1)研究主題
基礎教育としての著作権教育(写真を利用した体験学習)
(2)研究のねらい
本校では、著作権教育を基礎教育として位置づけ、高校1学年で全員を対象に著作権に対する認識やルール、マナーを学ばせた。具体的には、教育「情報」の授業で1学年の生徒全員に対して2学期に各4時間をかけて実施した。
著作権教育の実施では、法律的な内容に終始するのではなく、「写真」を利用した作品づくりの実習を取り入れることにより、体験的に楽しく学ばせることができた。
(3)研究の概要
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校内体制の整備
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「著作権教育委員会」の設置
委員:校長、教頭、教務課長、図書・情報課長、人権教育係・校内ネットワーク担当者(教務・事務)、図書・情報課著作権教育係
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委員会の開催
- 研究計画の立案
- アンケート案の検討
- 教職員研修会の検討
- 講演会の計画
- 指導内容・学習指導案の検討
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アンケートの実施
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各種研修会・発表会・セミナーへの参加
- New Education Expo2005 in 東京(6月2日〜4日)
- New Education Expo2005 in 大阪(6月8日・9日)
- これだけはやろう 情報セキュリティ研修・情報モラル研修(6月13日)
- 「市民のための著作権講座(6月24日)
- はじめよう!メディアとのつきあい方学習(8月25日)
- 教職員著作権講演会(8月25日)
- デジタルコンテンツセミナー(全4回)
- 先進IT活用教育シンポジウム in 名古屋(11月19日)
- 教育におけるメディア活用と著作権(12月8日・9日)
- 平成17年度中国地区著作権セミナー(1月16日・17日)
- Eスクエア・エボルーション成果発表会(3月3日・4日)
※参加研修会ごとに報告書を作成し、直後の職員会議で報告
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個人情報保護・肖像権保護の取り組み
個人情報保護法の施行を受け、「著作権教育」と絡めながら、「学校における個人情報保護の取り組み」・「瀬戸南高校ホームページ・瀬戸南ニュース等への写真掲載についての許可のお願い」を作成した。
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資料配布 本校新・転任教職員に各種の資料を配布
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(社)著作権情報センター
- 「はじめての著作権講座 著作権って何?」
- 「マルチメディアと著作権」
- 「学校教育と著作権 ケーススタディ著作権 第1集」
- 「私的録音録画と著作権 ケーススタディ著作権 第2集」
- 「図書館と著作権 ケーススタディ著作権 第3集」
- 「コミックでわかる著作権」
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文化庁著作権課
- 「学校における教育活動と著作権」
- 「場面対応型指導事例集 著作権教育5分間の使い方」
冊子資料等を保存するため、クリアーファイル・フラットファイルを新・転教職員に配布(現職者には配布済み)
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「著作権教育」年間指導計画に基づき、授業実践 (別紙資料③・④参照)
生徒全員に、副教材として「インターネット社会を生きるための情報倫理(実教出版)」を購入させ、情報処理系の授業や現代社会の授業で使用した。
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LHRの実施
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「音楽と著作権」について講演会を実施(別紙資料⑤)
対象 全校生徒・教職員 講師 日本音楽著作権協会(JASRAC)中国支部長 相馬 孝史 氏 内容 講演・ビデオ視聴・資料配布(Guide to Jasrac) -
学園祭前(体育会・文化祭)
クラス旗・クラス演技・ステージ発表・クラス展示等に際し、「著作権」に注意すべき事項を、担任より説明
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卒業アルバム・各種冊子の作成
卒業アルバムの編集に当たり、「著作権」・「肖像権」に注意すべき事項を、担任より説明。また各種冊子については、その作成や編集における注意事項を各担当より説明。
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人権教育との連携
「著作権」を「基本的人権の重要な柱」として本校「人権教育」の中に位置づけ、人権学習の一環として年間指導計画を作成・実施する。
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平成16・17年度 岡山県高等学校等人権教育研究推進校指定事業
本校では、「人権学習」・「自立支援」・「人間関係づくり」の3つを人権教育の柱として取り組んでおり、「著作権教育」を「人権学習」の柱に位置づけ、研究・実践した。
研究の主題を「自分に誇りを持ち、他人を大切にできる生徒の育成」とし、「自分自身に誇りを持ち、自分自身を大切にすることで、他人の権利を尊重し、他人を思いやることのできる生徒」の育成をめざした取り組みを行った。「著作権教育」においても、「自分のオリジナルを大切にしよう、他人の持ち物や権利(著作物・著作権)を尊重しよう」という点から学習を始め、双方の取り組みを連携させて実施した。
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研究指定事業成果発表会(平成18年1月18日)
県内各校の人権教育担当の研修会を兼ねた場にて、2年間の研究内容や成果を発表した。その際に、「本校では人権教育の柱に著作権教育を位置づけて研究した」ということ、研究集録の作成においては、集録自体や内容に多くの著作物が含まれていること」、「生徒の感想や写真等を掲載する際には、本人や保護者の同意を得たこと」、「研究集録の取扱いには十分な配慮をお願いしたいこと」等を説明した。あわせて本校教職員に配布している著作権に関する各種資料を、参加した県内の各高等学校に配布した。
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その他
(4)研究の成果
【成果】
- 全教職員が「著作権」教育の必要性を理解し、学校全体で「著作権」教育を推進していく体制を整えることができた。
- 校内に委員会を組織することで、実施教科・実施内容・教職員研修会の検討が効率的に実施できた。また、「著作権」というキーワードで、「人権教育係」・「情報教育係」・「学校ホームページ作成係」の横のつながりができ、各担当が効率的に作業できた。
- アンケート実施・資料配布・LHR等を通じて、教職員の「著作権」についての関心を高めることができた。
- 生徒に対し、アンケートを実施したり、インターネット上の教材やCD-ROM、ビデオ教材を使用した授業を実施したこと、また「音楽著作権」についてのLHR・講演会を実施したことで、「著作権」についての関心を高めることができた。
- 学園祭前や卒業アルバム作成時に、各学級担任がキャラクターや写真の利用等についてのLHRを実施したことで、係や教科担任以外の教員が、「著作権教育」を実践する機会を作ることができた。
- 各種研修会や発表会・セミナーに参加することで、先進的な取り組みをしている学校や企業、あるいは教材・教具を知る機会が増え、今後の研究におおいに参考になった。また、文部科学省主催の「教育情報共有化促進モデル事業」や、IT活用教育シンポジウム・教育工学研究協議会等で研究の取り組みや成果を発表することができた。
- 地域や保護者に対し、学校新聞「瀬戸南ニュース」において「著作権講座」を連載することで、保護者の「著作権」・「個人情報保護」に対する意識を高めることができた。
- 「著作権」・「情報モラル」・「個人情報保護」等に関する書籍を購入・整備することで、「著作権教育」についての基礎的な知識を得ることができ、教職員研修や授業教材の作成に利用することができた。
- 平成16・17年度 岡山県高等学校等人権教育研究推進校指定事業に際し、研究集録の作成や研究発表用のプレゼンテーションにおいて、著作権に配慮した資料づくりについて説明したことで、本校における「著作権教育」の実施状況を報告するとともに、県内高校の人権教育担当の先生方に、「著作権教育」の重要性を訴えることができた。