研究成果の概要
(1)研究主題
21世紀型コミュニケーション力の展開
ふれよう 知ろう 伝え合おう
−情報を使いこなす力を育てようー
(2)研究のねらい
本校は、昭和62年度のコンピュータ導入以来、情報教育の研究を続けている。馬橋小学校の子どもたちが、「よく考え自ら学ぶ」力を身に付けるために、従来の「読み、書き、計算」に、この「情報活用能力」を基礎基本として加え、情報社会にふさわしい「生きる力を」育成していきたいと考え、近年は、研究主題を「21世紀型コミュニケーション力の展開 ふれよう 知ろう 伝え合おう −情報を使いこなす力を育てようー」とし、「さがす」「つくる」「伝えやりとりする」という学習過程を通して、情報活用の実践力を育成し、自分の考えを相手にわかりやすく伝えるコミューション力を育てるための支援や評価のあり方について、研究を進めている。
情報活用能力として今後求められることとして、
-
情報活用の実践力
情報手段の基礎的な操作・情報の収集、処理、表現・受け手にあった発信など - 情報の科学的な理解
情報手段の特性理解など - 情報社会へ参画する態度
情報技術の役割や影響・情報モラルなど
以上の3点ととらえている。
この中で、小学校の通常の授業で主に意識すべきものは、①や③の情報活用の実践力や情報モラルの育成であると考える。本校では、情報を活用していく中で、表現力や判断力を大事にした実践をしていくことが重要であると考えている。そこで、より具体的な場面での指導内容や指導方法について、実践を通して明らかにしていくことで、著作権や情報モラルを身につけ、情報を使いこなす力を育てることをねらいとした。
(3)研究の概要
- 情報教育カリキュラムの作成
情報教育カリキュラムの中に著作権教育や情報モラル教育を位置づける。 - 授業実践と評価
情報モラル教育・著作権教育に関する校内授業研究会を行い、実践に基づく成果と課題を共有する。 - ワークシートの作成
著作権教育や情報モラル教育を行うために有効なワークシートを作成する。
(4)研究の成果
- 情報教育カリキュラムの作成
年度始めに、国語、社会、総合的な学習の時間における情報教育カリキュラムを作成し、1年生から6年生までの「伝えやりとりする場面」の指導を検討することで、著作権教育や情報モラル教育の位置づけができた。 - 授業実践と評価
授業の中で、情報モラル教育や著作権教育が必要な場面を設定することで、実践に基づく成果と課題を把握することができた。 - ワークシートの作成
ワークシートを作成することで、児童の考えを知ることができたり、自己評価をさせたりすることができた。