展示紹介

1 ここからはじめる ~生きる・つくる・アートの原点に触れる~

障害のある人の創作活動には、表現すること、さらには生きることの原点に触れるような作品が見受けられます。生きることとつく ることが等しいような作品は、見る人の心に直接届きます。さまざまな作品との出会いから一歩が始まるはずです。
●出品予定作家/石栗仁之、大倉史子、大路裕也、大庭航介、熊田史康、中崎強、濱田幹雄、藤岡祐機、横溝さやか、吉川真美
大倉史子《いちご》2009年の写真
大倉史子《いちご》2009年

石栗仁之《僕達の世界の銀河系》2016年の写真
石栗仁之《僕達の世界の銀河系》2016年

藤岡祐機《題名なし》 2006~2008年の写真
藤岡祐機《題名なし》 2006~2008年

2 ここからおもう ~多様な「エイジ/レス」を描くメディア芸術~

マンガやアニメーション、ゲームやメディアアートなどのメディア芸術作品から、本展のテーマである「年齢」や「生きること」と結びつくようなマンガやアニメーション作品を展示します。これらは、年を重ねることや、現実と向き合うことについて考えさせるだけでなく、多様な表現のあり方に気付かせてくれます。加えて、凹凸が浮き出る特殊なインクを用いてマンガを印刷し、直接触れることで作品理解に役立てることができる「触図(しょくず)」の展示も行います。
●出品予定作家/いがらしみきお、池辺葵、松田洋子、湯浅政明、Debanjan NANDY


いがらしみきお≪ぼのぼの≫1986年~ ©いがらしみきお/竹書房

池辺葵《どぶがわ》2012~2013年 Aoi Ikebe(AKITASHOTEN)2013の写真
池辺葵《どぶがわ》2012~2013年 ©Aoi Ikebe(AKITASHOTEN)2013


松田洋子≪大人スキップ≫2016~2017年 ©Hiroko Matsuda 2017


湯浅政明≪夢みるキカイ≫2007年 ©Genius Party

Debanjan NANDY《Chhaya》2015年 Debanjan Nandyの写真
Debanjan NANDY《Chhaya》2015年 ©Debanjan Nandy

3 ここからひろがる ~「いまのわたし」が感じる世界~

私たちは、生活のなかで常に何かに触れ、その感触から様々な情報を得ています。ここでは、「触れて感じ取る力」を使って空間を知覚するプロジェクトを紹介します。それぞれ違った年齢や身体的な特徴を持つ私たち自身は、世界をどのように感じ取ることができるでしょうか。
●出品予定作家/echo project

echo project 《echo》 2017年の写真
echo project 《echo》 2017年

特別展示【おばあちゃん画家−丸木スマ】

丸木スマ(1875-1956)は70歳を超えてから、息子の丸木位里の妻である丸木俊のすすめで絵を描き始め、81歳でなくなるまでに700点以上の絵を描きました。身近な動物や花などを自由奔放に描いた、生命力あふれる作品は今でも多くの人を惹きつけています。

丸木スマ 《めし》 1950年 原爆の図丸木美術館蔵の写真
丸木スマ 《めし》 1950年 原爆の図丸木美術館蔵



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