国語施策・日本語教育

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資料目録 2.国民漢字(仮称)選定の意図と方針/4.義務教育漢字第2読会方針

〔2〕

国民漢字(仮称)選定の意図と方針 (保科幹事長)

  1. 当用漢字と別に国民漢字を選定する意図は何か。
  2. 国民漢字は,当用漢字1850字から選定するのか,または別個に選定するのか。右選定の方針は使用度数や漢字の適用性を基準とするのか,または,他の方針によるのか。
  3. 国民学校卒業者をして,かならず,ただしく国民漢字を読み,かつ書かせるべき基本的のものとすれば,国民学校においてかならず学習させなければならぬ基本語の調査を行い,これを書きあらわすべき漢字を選定するのが順序ではないか。
  4. 国民漢字と当用漢字との関係をどうするか。国民漢字の数をかりに1000字内外とすると,当用漢字との開きが相当に大きいのであるが,これをいかに調整するのか。
  5. 国民漢字の音訓は,当用漢字の音訓に比して多少異なるべきでないか。
    すなわち国民漢字の音訓は,当用漢字におけるものより幾分簡易にすべきでないか。

〔4〕

義務教育漢字第2読会方針

  1. 第1読会で採択した漢字の中から,読みまた書くに要する漢字を選定すること。これらの漢字には書取をおこなうこと。
  2. 右のほか,ただ読まれることを要求する漢字を選定すること。これらの漢字には書取をおこなわないこと。
  3. 義務教育の期間には現れないでも,将来の社会生活に必要と認められる漢字を選定する。
  4. 義務教育漢字に必要な音訓を採択すること。
  5. 義務教育漢字の音訓を選定するに当っては,当用漢字におけるものよりもいっそう厳重にすること。

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