2020年5月7日
尾形光琳が秋草模様を描いたきもの〈冬木小袖〉を未来につなぐ〈冬木小袖〉修理プロジェクト
文化財活用センター プロジェクト担当
東京国立博物館と文化財活用センターは,同館所蔵の重要文化財「小袖 白綾地秋草模様 (通称〈冬木小袖〉)」を修理するために,皆さまに御寄附をお願いしております。
重要文化財「小袖白綾地秋草模様」(通称〈冬木小袖〉)
本作品は,尾形光琳が白い絹地に秋草を描いたきものです。江戸・深川の材木問屋,冬木家の夫人のために描いたといわれ,〈冬木小袖〉の名称で親しまれています。
〈冬木小袖〉には,菊,萩,桔梗,芒といった秋草が描かれています。 藍の濃淡で,上半身には桔梗の花むらが広がり,腰から下には菊や萩が咲き乱れるように描かれています。
桔梗の花むら
しかし,〈冬木小袖〉は経年による劣化が進み,汚れや糸の断裂が見られます。また,傷んだ布地を補強するために先の修理で施した並縫いの跡が目立ち,これが原因となって新たな傷みも生じています。
白い裏地に並縫いでザクザクと縫いとめられている様子
東京国立博物館と文化財活用センターは,すべての人々に文化財に親しむ機会を提供し,人類の宝である文化財を次世代につなげる活動に,多くの人が参画する社会を目指しています。この〈冬木小袖〉修理プロジェクトもその活動の一環として,多くの人々の御寄附により修理費を集めるものです。
寄附金目標額 1,500万円
寄附金募集期間 2020年1月~2022年6月
*修理費用ならびに,プロジェクトの事業運営費として使用いたします
*修理は2022年秋に完了予定です
御寄附は様々な方法で承っております。
尾形光琳が秋草模様を描いたきもの〈冬木小袖〉を未来へつなぐために,皆さまの御協力を是非お願いいたします。
★ウェブサイトから申し込む(https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki/)
QRコード
1口 1,000円から承っております。
寄附いただいたすべての方のお名前をウェブサイトにて顕彰します。
1万円以上の御寄附者には返礼品を差し上げます。
★募金箱を利用する(東京国立博物館内 本館11室の階段脇)
オリジナル折り紙コーナーも併設しています。
★グッズを購入する
・東京国立博物館ミュージアムショップで〈冬木小袖〉関連商品を販売しています。
・企業との連携により〈冬木小袖〉をモチーフとしたオリジナルグッズを開発・販売する予定です。
どちらも売上げの一部が寄附となります。
★その他,イベントについてはこちら(https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_free_page/index.php?id=55)を御覧ください。
★重要文化財「小袖 白綾地秋草模様 (通称〈冬木小袖〉)」は4月14日(火)から6月7日(日)まで東京国立博物館にて開催予定の特別展「きもの KIMONO」(https://kimonoten2020.exhibit.jp/)に展示されます。
修理前の〈冬木小袖〉に会いに,是非御来館ください。
〈冬木小袖〉を未来へ
東京国立博物館×文化財活用センター
(住所)〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
- 問合せ
- 〈冬木小袖〉修理プロジェクト担当
(Email: support-us-cpcp@nich.go.jp) - 交通
-
JR上野駅公園口,鶯谷駅南口から徒歩10分
東京メトロ上野駅・根津駅,京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
- 開館時間
- 9:30~17:00
金曜,土曜日は21:00まで開館
(入館は閉館30分前まで) - 休館日
- 毎週月曜日
※新型コロナウイルス感染防止のための東京国立博物館の臨時休館など詳細は,東京国立博物館ウェブサイト[https://www.tnm.jp/]を御確認ください。 - 観覧料
- 一般1,000円,大学生500円
※「きもの KIMONO」展(4月14日(火)~6月7日(日))は別料金。
※高校生以下及び18歳未満,満70歳以上の方は無料。(入館の際に年齢がわかるものを御提示ください。)
※障がい者とその介護者1名は無料。(入館の際に障がい者手帳等を御提示ください。) - ホームページ
-
東京国立博物館:https://www.tnm.jp/
〈冬木小袖〉修理プロジェクト:https://cpcp.nich.go.jp/fuyuki/