2022年9月26日
東京国立博物館創立150年記念
特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」
東京国立博物館 学芸研究部 列品管理課 登録室長 佐藤寛介
東京国立博物館(東博)は、令和4年(2022)に創立150年を迎えました。本展はこの大きな節目を記念して開催するものです。150年間に積み重ねられた約12万件という膨大な所蔵品の中から、国宝89 件すべてを含む名品と、明治から令和にいたる150年の歩みを物語る関連資料を通して、東博の全貌を紹介します。展示は2部構成で、計150件を展示します。
【第1部東京国立博物館の国宝】
<見どころ1>史上初!東博が所蔵する国宝89件を一挙公開!
現在(2022年10月)、国宝に指定されている美術工芸品は902件あります。東博はその約1割となる89件を所蔵(一つの博物館としては日本最多!)しています。本展では、東博の歴史上はじめて、そのすべてを公開します(会期中展示替えあり)。

国宝「埴輪 挂甲の武人」【展示期間:通期】
群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀
教科書にも載っている武人埴輪の代表作。本展が3年にわたる全面修理後の初公開です。
<見どころ2>国宝刀剣が集結!東博に「国宝刀剣の間」出現!
東博が所蔵する国宝の刀剣19件(これも日本最多!)を、一つの展示室でまとめて展示します。見どころである刃文や地鉄の美をじっくり鑑賞できるようデザインした展示空間、名付けて「国宝刀剣の間」で日本刀の魅力にどっぷり没入してください。

国宝「太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)」
【展示期間:通期】平安時代・10~12世紀 渡邊誠一郎氏寄贈
日本刀成立期の刀工三条宗近の代表作。天下五剣の一つで、もっとも美しいとされます。
【第2部東京国立博物館の150年】
<見どころ3>明治から令和まで、東博150年の歩みをたどる
東博の150年を3期に分け、各時代の所蔵作品や関連資料などから、その歩みを紹介します。東博の代表的な名品や初公開となる最新所蔵作品の展示に加え、明治から昭和初期の展示風景の再現によって、当時の人々の驚きや感動を追体験していただきます。

「古今珎物集覧」一曜斎国輝筆【展示期間:通期】明治時代・明治5年(1872)
東博の始まりとなった湯島聖堂博覧会を描いた錦絵。
全国から集められた様々なものが所狭しと並べられています。

「金剛力士立像」【展示期間:通期】平安時代・12世紀
仁王ともいわれる大きな仏像です(高さ約280㎝)。
東博の最新の収蔵作品で、本展が初公開となります。
本展では、「89件の国宝」と「150年の歴史」をキーワードに、誰も見たことがない、メモリアルイヤーにふさわしい展示が実現します。東博にはじめて来館される方には新発見の場として、何度もお越しいただいているリピーターの方には再発見の場として、魅力的な展示内容で皆様をお待ちしています。
東京国立博物館
(住所)〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9
- 問合せ
- 050-5541-8600(ハローダイヤル)
- 交通
- JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
- 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時
- ※金曜・土曜日は午後8時まで開館(総合文化展は午後5時閉館)
- 休館日
- 毎週月曜日
- 観覧料
- ¥一般2,000円 ¥大学生1,200円 ¥高校生900円
- ※本展は事前予約制(日時指定)です。詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
- ※中学生以下は無料。ただし事前予約が必要です。入館の際に学生証をご提示ください。
- ※障がい者とその介護者1名は無料。事前予約は不要です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。入館は閉館の30分前までとなります。
