2023年5月25日
日本美術を「あつまれ どうぶつの森」の世界で再現!「ぶんかつ島」
文化財活用センター デジタル資源担当 川合加容子
文化財活用センターは、任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(略して「あつ森」)の世界に、日本美術を再現した「ぶんかつ島」を作成し、2022年8月から夢番地(プレーヤーが島に遊びに来るための番号 DA-4716-9183-8075)を公開しています。

「ぶんかつ島」にある「洛中洛外エリア」をおさんぽ
「ぶんかつ島」の中を少しだけご案内しましょう。
こちらは和風建築のお店がずらっと並んでいる「洛中洛外エリア」です。
国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」(岩佐又兵衛筆、東京国立博物館所蔵)に描かれている、江戸時代初めの京都の町並みを「あつ森」で再現しています。
「ぶんかつ島」は、ほかにも国立文化財機構が所蔵する考古遺物、絵画、工芸などから着想を得た10のエリアで構成されています。

国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館所蔵
この「ぶんかつ島」に設置された各エリアの元ネタとなる文化財の情報は、すべてColBase(コルベース/国立文化財機構所蔵品統合検索システム)で見ることができます。
ColBaseとは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と1つの研究所(奈良文化財研究所)が所蔵する文化財の情報を統合し、横断検索できるようにしたデータベースです。
データべースの対象となる文化財は、絵画や仏像、工芸、考古遺物、歴史資料、古写真などで、その総数は、約13万件にのぼります。トップページには、ランダムで所蔵品が表示されますので、気になる文化財をクリックしてみてください。

「ColBase:国立文化財機構所蔵品統合検索システム」のトップページ
「ぶんかつ島」動画公開中
2023年3月末には、東京国立博物館の研究員(染織担当)と一緒に「ぶんかつ島」をめぐり、江戸時代の着物が登場するエリアを深掘りする動画「あつ森でわかる!着物と恋心」を制作し、ぶんかつ公式YouTubeチャンネルで公開しています。
「あつ森」をプレイしていない方でも、楽しく視聴していただける動画となっています。

日本美術をテーマにした「ぶんかつ島」を舞台に、東京国立博物館研究員による解説動画を公開中
動画以外にも、「ぶんかつ島」のこれまでの取り組みは、こちらのウェブページにまとめています。
ぜひゲームと文化財のコラボレーションをお楽しみください。
独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センター
(住所)〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 東洋館5階
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