2024年3月29日
ColBaseを活用しよう!
文化財活用センター デジタル資源担当 小田千奈津
文化財活用センターでは、ColBase(コルベース/国立文化財機構所蔵品統合検索システム)と呼ばれるデジタルアーカイブを2017年3月から提供しています(2020年リニューアル)。
ColBaseって?
ColBaseには、4つの国立博物館(東京・京都・奈良・九州)と奈良文化財研究所および皇居三の丸尚蔵館の文化財と「文化財の情報」が掲載されており、その数は約14万件にのぼります。(2024年2月現在)
「文化財の情報」とは、名称・画像・種別・文化財指定・員数(文化財の個数)・作者・時代世紀・制作地・機関管理番号・解説文などを指します。

ColBaseの詳細画面
ColBaseに掲載されている情報は、利用規約(利用するための大切なルール)にもある通り、出典を明記することで、商用・非商用問わず、申請書も不要で、誰でも無料で利用できます。画像の加工も可能です。
ColBaseに込めた想い
ColBaseがこのような利用規約で文化財情報を提供している背景には、≪誰もが自由に使える文化財情報を提供し、多くの方に活用してほしい≫という設計思想があります。ウェブサイトにおけるコンテンツの利用ルールの指針である政府標準利用規約(第2.0版)に準拠し、自由度が高いライセンスで利用できるようにしました。(クリエイティブ・コモンズ の「CC-BY(最も自由度の高いCCライセンス)」と互換性があります。)
ミュージアムでは、日々の活動のなかで、文化財の調査記録や写真など様々な調査研究成果であるデータ資料が蓄積されていきます。文化財そのものとこれらデータ資料を、デジタル化して公開することで、いつでも・どこでも・誰でも文化財の情報を見ることができます。
また、自然災害等で文化財そのものや調査研究成果のオリジナルのデータ資料が失われる可能性もあります。オリジナルに勝るものはありませんが、デジタルアーカイブがあれば文化財情報の一部を守ることができます。このような点から、コレクションデータのデジタル化とその公開のニーズが高まってきています。
こうしたニーズにも応えるデジタルアーカイブであるため、ColBaseではできる限り多くの情報を掲載し、画像も日々増やしています。

ぶんかつブログ「ColBaseを活用しよう!」連載
文化財活用センターの「ぶんかつブログ」の連載では、ColBaseのさまざまな活用方法をご紹介しています。スタッフが実際にグッズを製作したりもしていますので、ColBase活用の参考にしてみてください。
独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センター
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