2024年6月27日
飛鳥資料館第15回写真コンテスト「飛鳥の音」
奈良文化財研究所 飛鳥資料館 主任研究員 清野陽一
飛鳥資料館第15回写真コンテスト「飛鳥の音」チラシ
皆さんは、飛鳥という地にどんな印象をお持ちでしょうか?
静かな印象をもたれることも多い飛鳥ですが、実はたくさんの音にあふれています。
飛鳥を取り囲む山々に生える森の木々のそよぐ音。都が遷った後、静かな農村風景となった飛鳥でたわわに実る稲穂のさざめき。その田畑の上を飛び回る鳥の声や虫の音。人々の暮らしの傍らで千年以上も続く清流のせせらぎ。生活に目を転じれば、飛鳥時代から佇む寺院から聴こえる鐘の音や農作業や発掘調査現場の道具の音。今やすっかり観光地となったこの土地を行き交う人々の笑い声。伝統行事にあふれる掛け声や歓声…。
飛鳥に都が置かれてから今日まで、変わってしまった音もあれば、いつまでも変わらない音もあります。
第4回写真コンテスト「飛鳥川の導」受賞作
市川秀明「明日香川の春」
第15回写真コンテストは、そうした飛鳥にあふれる「音」がテーマです。本来、「音」はそのままでは「写真」という媒体では表現することができません。ただ、平面上の色や濃淡、写真特有の表現方法を工夫するなどして、その画面の中の音を表すことは可能かもしれません。少し難しい挑戦となりますが、ぜひ飛鳥の音を探して、その記憶を写真という媒体で自由に表現してみて下さい。
第9回写真コンテスト「飛鳥のいきもの」受賞作
荒谷譲「白・青さぎの会話」
コンテストでは審査によって、受賞作を決定します。また、全ての応募作品を当館で展示し、受賞作以外の作品については、来館者投票の対象となります。飛鳥ならではの「音」を切り「撮」った作品をご応募いただくとともに、ぜひ会場に足をお運びいただき、応募者の力作に「耳を傾けて」みてください。そして、これはと思う力作には、ぜひ一票を投票してください。
飛鳥資料館にて、お待ちいたしております。
第12回写真コンテスト「飛鳥の木」受賞作
西村充康「見守りの大銀杏」
奈良文化財研究所 飛鳥資料館
(住所)〒634-0102
奈良県高市郡明日香村奥山601
- 問合せ
- TEL:0744-54-3561
- 交通
- 近鉄橿原神宮前駅・飛鳥駅から 明日香周遊バス(赤かめ)「明日香奥山・飛鳥資料館西」下車
又は近鉄・JR桜井駅から 奈良交通(明日香奥山・飛鳥資料館西行)バスで「飛鳥資料館」下車 - 作品募集締切
- 6月30日(日)必着
- 写真展示期間
- 7月12日(金)~9月16日(月・祝)
- 来館者投票期間
- 7月12日(金)~8月18日(日)
- 開館時間
- 9:00~16:30(入場は閉館30分前まで)
- 休館日
- 毎週月曜日(7月15日、8月12日、9月16日は開館し翌日休館)
- 観覧料
- 一般¥350円、大学生¥200円、
高校生及び18歳未満、70歳以上は無料。
70歳以上の方は年齢のわかるものが必要です。
障がい者とその介護者各1名は無料。手帳のご提示が必要です。
※8月15日(木)無料入館日 - ホームページ
【第15回写真コンテスト「飛鳥の音」】