2020年7月22日
MANGA都市TOKYO展
ついに東京にて開催
国立新美術館主任研究員 真住貴子
国立新美術館は,2015年開催の「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」(2015年6月24日~8 月31日)を皮切りに,同展をタイ,ミャンマーに国際巡回するなど,日本が誇る独自のカルチャーを世界に発信する取り組みに力を入れてきました。2018年には,フランス・パリにて『MANGA⇔TOKYO』展(2018年11月29日~12月30日)を開催し,来場者が3万人を超えるなど現地の人々を始め多くの皆様より高い評価を頂きました。このたび,「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」と題しまして,装いも新たに凱旋展示を実施いたします。

展覧会キービジュアル
イラストレーション:吉成曜 ©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net ©カラー ©Naoko Takeuchi ©武内直子・PNP・東映アニメーション ©秋本治・アトリエびーだま/集英社 ©創通・サンライズ TM & © TOHO CO., LTD. ©TOKYO TOWER

大友克洋 AKIRA
©MASH・ROOM/KODANSHA
日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮は,東京の特徴や変化を鏡のように映し出してきました。本展はこうした作品と東京の関係を,大きく3つのセクションに分け,多数の原画や映像,巨大な都市模型でたどります。
セクション1《破壊と復興の反復》では,特撮映画の《ゴジラ》シリーズ,大友克洋の《AKIRA》などを御紹介しつつ,戦争,地震,火災などで幾度も破壊されながらもそのたびに復興を遂げてきた東京の歴史を重ね合わせ,その創造の根源を探ります。なぜこれほどまでに東京を破壊する作品が多いのか,ここでは,その秘密が江戸から東京にかけての歴史と関係があること,さらに,近い将来巨大地震が襲うであろうという,宿命づけられた都市であることが関係していることをあぶり出します。

秒速5センチメートル
©Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
セクション2《東京の日常》では,江戸から現在に至る東京の姿とそこに生きる人々の営みを描いた作品を御紹介します。
破壊と復興が反復された歴史の合間には,穏やかな日常が流れています。日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮では,そうした市井の営みも丁寧に描いてきました。ここでは江戸時代から現代までの歴史軸に沿って,それぞれの時代の空気を伝える様々な作品を御紹介します。

秋本治 こちら葛飾区亀有公園前派出所
©秋本治・アトリエびーだま/集英社
そしてセクション3 《キャラクターvs.都市》では,これまで,あまた生み出されてきた作品を御紹介してきたのとは逆に,たくさんのキャラクターたちが作品から飛びだし,現実の社会に現れ,都市風景の一部となっている様子を取り上げます。気がつくと身近にあふれている様々なキャラクターたちがフィクションである創造された作品へ,現実の私たちを誘うようです。《MANGA都市TOKYO》展で皆様のお越しをお待ちしております。
*会期が変更になりました。8月12日(水)~11月3日(火・祝)
最新情報はHPで御確認ください。
国立新美術館
(住所)〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
- 問合せ
- 03-5777-8600(ハローダイヤル)
- 交通
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東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a出口から徒歩約5分・都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7出口から徒歩約4分
- 開館時間
- 10:00~18:00
※当面の間,夜間開館は行いません。入場は閉館の30分前まで。
※予告なく変更になる場合があります。最新情報は展覧会HPで御確認ください。 - 休館日
- 毎週火曜日 ※ただし,9月22日,11月3日は開館(9月23日(水)は休館)
※予告なく変更になる場合があります。最新情報は展覧会HPで御確認ください。 - 観覧料
- ※チケットの入手方法など,最新情報は展覧会HPを御覧ください。
当日 1,600円(一般) 1,200円(大学生) 800円(高校生)
※高校生,18歳未満の方(学生証又は年齢のわかるものが必要)及び障害者手帳を御持参の方(付き添いの方1名を含む)は入場無料 - ホームページ
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https://manga-toshi-tokyo.jp/