2020年5月7日
当コーナーでは,暮らしの文化の旬な人やイベントを紹介していきます。
※暮らしの文化とは,文化芸術基本法第12条に記載されている,茶道・華道・書道・食文化などの「生活文化」と,囲碁・将棋などの「国民娯楽」を始め,私たちの暮らしと係りを持っている様々な文化を指します。
昨年,12月,京都コンサートホールを会場にして「令和元年度 全国高校生伝統文化フェスティバル」が開催されました。
全国高校生伝統文化フェスティバルとは,全国津々浦々で古くより伝えられている太鼓や踊り,箏曲などの伝統文化に打ちこむ高校生が京都に集結し,若さあふれるすばらしい演技を披露する「晴れの舞台」です。また,全国の高校生を迎えるにあたっては,府内高校生が歓迎プログラムを組んで演奏したり,フェスティバル当日の司会進行を行ったり,運営面でも活躍するなど,まさに高校生の手による「高校生のフェスティバル」です。
今回,ぶんかるで「令和元年度 全国高校生伝統文化フェスティバル」を紹介するにあたり,出演校を代表して岩手県立花巻農業高校に,またフェスティバルの運営に関わった「おもてなし隊」のみなさんにアンケート形式で本番を終えての感想を頂きましたので,以下に掲載します。
岩手県立花巻農業高等学校鹿踊部 髙橋詩織
○活動(部活動)に参加されたきっかけを教えてください。
幼い頃から父の鹿踊を見ていたので,高校の鹿踊部で私も実際に踊ってみたいと思いました。
○活動はどれくらいのペースでされていますか?
週に6日間,基本的に平日は2時間,休日は3~4時間活動していますが,1~2時間延長して練習するときもあります。
○活動の中で,楽しいと感じることや難しいと感じることをそれぞれ教えてください。
大好きな鹿踊を通じて,見てくださる様々な方と交流できたときや,自分の踊りに上達を感じられたときに楽しさを感じます。難しいと感じるのは15キログラムの装束をつけながら迫力のある踊りをすることです。
○今回の伝フェスで他校,他分野の伝統文化を体感されたと思いますが,どのような感想をもたれましたか?
一口に伝統文化と言っても,全く別の分野であったため個々の公演がとても新鮮でした。それぞれの地域の歴史を表しているものに想像力をかき立てられました。どの学校の公演も迫力があり,高校生という若さには人に感動を与えることができる力があるんだなと思いました。
○伝統文化に取り組んでいくに当たって,今後の目標等を教えてください。
伝承していかなければ伝統文化は途絶えてしまいます。卒業しても保存会で踊り手として鹿踊の後継者となり,このすばらしい郷土芸能をより多くの方に見て,知っていただけるよう頑張りたいです。
京都府立北稜高等学校吹奏楽部 山田ひとみ
○運営に関わるに当たってどのような目標を持って臨みましたか?
御来場された方に対して丁寧に笑顔で接することを目標にしました。今年は先生方に私たちの案内をテストしていただき,より高いスキルを身につけることができました。
(着ぐるみ班・受付班)
○準備日や当日に他校の方とどのような交流がありましたか?感想もお聞かせください。
初めは業務連絡など仕事のことを話すことが多かったのですが,お互いに仕事をフォローし合ううちに仲良くなることができました。
(府外対応班)
○当日,心がけたことを教えてください。
臨機応変に動くことです。打合せを入念に行ってはいましたが,当日何が起こるか分からないので,打合せになかったことにも対応できるように心がけていました。
(おもてなし隊本部)
○運営に関わって,うまくできたこと,むずかしかったことをそれぞれ教えてください。
舞台進行班の中でチームを3つに分けたことで効率よくできました。難しかったことは,本番で変更点があったときに,すぐに対応できなかったことです。
(舞台進行班)
○伝フェスに関わって学んだことや,経験を,これからどのようにして生かしていきたいか教えてください。
挨拶や礼儀などお客様と接する上で大切なことを学ばせていただきました。このおもてなし隊で学んだことをこれから社会に出たときに生かしたいです。
(おもてなし隊本部)
公式サイトでは公演の様子を動画でお楽しみいただけます。是非,御覧ください。
http://www.pref.kyoto.jp/denfes/index.html