2020年4月22日
※新型コロナウイルス感染症予防対策により公演が中止となりました。
詳細はHPを御覧ください。
文楽の大作『義経千本桜』を御堪能ください
国立劇場制作部伝統芸能課 吉矢正之
国立劇場5月文楽公演は,『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』と並ぶ人形浄瑠璃の三大名作のひとつ『義経千本桜』を上演いたします。
源平争乱を舞台に,源義経の流転に,敗れた平家の武将たちのそれぞれの後日譚を絡め,巡る因果と報恩,哀感あふれる別離,そして神秘的な展開と,数々の名場面に彩られた感動的な大作です。

二段目 渡海屋・大物浦の段
(あらすじとみどころ)
第一部
【初段】
平家追討の大功を立てた源義経ですが,兄頼朝に謀反の志を疑われ,立場が危うくなります。また平家方の知盛,維盛,教経の三人の差し出された首が偽物であり,この三人の生存が義経の立場と世情に暗雲をもたらします。
頼朝方の重臣・川越太郎は義経を訪れ,義経が平家一門の娘・卿の君を正妻にしていることを詰問します。夫の窮地に卿の君はその場に現れ,自害を図るのです。これには義経を巡る様々な思わくがあってのことでした。
傾く義経の運命をめぐる息詰まる問答,硬骨漢・川越の哀しみを押し殺した述懐,一大叙事詩の重厚な幕開きです。
【二段目】
頼朝との対立が決定的となった義経は愛妾・静御前に初音の鼓を託し,源九郎
安徳

三段目 すしやの段
第二部
【三段目】
落ち延びた平維盛は吉野の鮓屋
大和の山村を舞台に,幾重にも巡る報恩と因果の物語,人間ドラマの傑作です。
【四段目】
桜咲く吉野山を越え,静御前と忠信は義経のもとにたどり着きます。しかし到着した忠信と義経との対面は何とも奇妙な模様です。義経と静は一計を案じ,忠信の正体を突き詰めようとしますが…。
満開の桜が舞い散る絢爛たる舞台,名曲「道行

四段目 道行初音旅
国立劇場 5月文楽公演『通し狂言 義経千本桜』
(住所)〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
- お問合せ
- 《国立劇場チケットセンター》(午前10時~午後6時)
0570-07-9900,03-3230-3000[一部IP電話等] - 交通
-
東京メトロ半蔵門線・半蔵門駅より徒歩5分,半蔵門線・有楽町線・南北線・永田町駅より徒歩8分
都営バス都03(晴海埠頭-四谷駅)三宅坂下車徒歩1分
- 公演日時
- 5月9日(土)~25日(月) 第一部10時45分開演/第二部16時開演。
- 観劇料
- 一般:1等7,500円/2等6,200円/3等1,800円
学生:1等5,300円/2等3,100円/3等1,300円 - ホームページ
-
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2020/25105.html?lan=j
【インターネット予約】
https://ticket.ntj.jac.go.jp/(パソコン・スマートフォン共通)