2023年12月26日
国立劇場おきなわ開場20周年!
国立劇場おきなわ 事業課宣伝観客係長 金城夕子
国立劇場おきなわが開場したのは平成16年(2004)。
沖縄県が本土復帰した昭和47年(1972)、組踊は国の重要無形文化財に指定されました。しかし組踊を公開するための様式が整った専用施設や技芸の正統な継承・伝承者養成等を一元的に行う施設がなかったことから、関係者から劇場の建設が強く要望されました。劇場建設は沖縄振興策の一つとして位置づけられ、在り方や設置場所等の様々な検討を経て、沖縄伝統芸能の保存振興を目的として平成15年(2003)「国立劇場おきなわ」が竣工、翌年に開場しました。
平成16年(2004)1月の開場記念公演では、中国の冊封使を歓待する際に宮廷で演じられた「御冠船踊」をテーマにした演目などが披露されました。公演映像には、「かぎやで風節」に振り付けられた祝儀舞踊の「老人老女」や神歌とともに神女が舞う荘厳な「神歌こねり」、若衆と二才及び演奏者が三重の円を作り、祝福の歌詞にのせて舞い廻る「入子躍」など、華々しい祝賀の様子が残っています。
開場記念式典「老人老女」 平成16年1月
そして令和6年(2024)1月、国立劇場おきなわは開場20周年を迎えます。
20周年記念公演の第一部では、開場記念公演で披露された「神歌こねり」や「入子躍」、人間国宝の宮城幸子、志田房子による「かぎやで風」、城間德太郞・西江喜春・比嘉聰・中村一雄・大湾清之ら人間国宝を中心とした豪華出演者による古典音楽斉唱「ごゑん節・揚作田節」をお届けします。
開場記念公演「入子躍」平成16年1月
第二部では芸術監督を務める金城真次作/振付/演出の新作組踊「祝寿の舞」を上演します。
(あらすじ)
美里親雲上は、従弟の玉千代に、母親の生年祝いのために芸能を集めるよう頼みます。美里親雲上の母は、幼い頃に両親を亡くしている玉千代にとっての親代わりでもあったことから、玉千代はこれを快く引き受け、首里では見たことのない新しい踊りを探す旅に出かけます。また美里親雲上は、子や孫らによる踊りで祝うため、親友の謝花親雲上に指導を請います。
子・美里親雲上をはじめとした親族らによる新しい祝いの宴が、国立劇場おきなわの舞台で盛大に催されます。
第一部の古典芸能に第二部の新作組踊。華やかでおめでたい演目で、皆様と開場20周年を祝えることを心より楽しみにしております。
国立劇場おきなわ 1月企画公演 祝いの宴
(住所)〒901-2122
沖縄県浦添市勢理客四丁目14番1号 国立劇場おきなわ 大劇場
- 問合せ
- 国立劇場おきなわチケットカウンター Tel.098-871-3350(午前10時~午後5時30分)
- 交通
- バス:国立劇場おきなわ(結の街)バス停下車 徒歩約1分
- 勢理客バス停下車 徒歩約10分
- 公演日程
- 令和6年1月13日土曜日14時開演
- ※ご好評につきチケットは完売いたしました。
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