イントロダクション!!!
文化庁では、マンガ・アニメ・ゲームを「メディア芸術」の一部と位置付け、10年以上にわたって、様々な形で、関連する資料のアーカイブ事業を行ってきました。
これらマンガ・アニメ・ゲームへ高い社会的関心が集まるとともに、近年、それらに関する〈アーカイブ〉(収集・保存・活用)も注目を集めつつあります。
しかし、そうした事業がどのように実施され、現在のマンガ・アニメ・ゲームの文化を支えているのかは、あまり知られていません。
そこで、本展では、文化庁によるメディア芸術振興のひとつ、「メディア芸術連携基盤等整備推進事業」の成果を活用する形で、マンガ・アニメ・ゲームのアーカイブにおいて、どのようなモノが、どのような形でアーカイブされているのかといった現状を知ってもらうと同時に、今後、何をどのように集めるのか、つまり〈のこす〉のか、そして、それらをどのように〈いかす〉のか、そのあり方や意義について、来場者と一緒に考えます。
文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業とは!!!
文化庁では、平成22年度から、我が国のマンガ、アニメ、特撮、ゲーム等のメディア芸術の振興を企図して、メディア芸術に係る産・学・館(官)にまたがる関係機関等の連携・協力の推進、及び我が国でこれまで創造されてきたメディア芸術作品を保存・活用するために必要な基盤となるメディア芸術作品の全体像(作品情報及び所蔵情報)の調査を行ってきました。令和2年からは、各種の知見等の共有や共創の具体的な機会の創出のためには、共通の課題を有するものについては、一体的に進めていく必要が明らかとなったため、ネットワークの構築及び情報基盤の整備※、アーカイブの推進支援の3つの側面を「メディア芸術連携基盤等整備推進事業」として実施しています。
※ 情報基盤の整備については令和5年度より「メディア芸術データベース」の運営を国立美術館に移管。
開催概要!!!
- 展覧会名
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令和6年度文化庁委託事業「メディア芸術連携基盤等整備推進事業」成果発表展
のこす!いかす!!
マンガ・アニメ・ゲーム展 - 開催期間
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2024年11月23日(土)〜2025年
3月31日(月)4月15日(火)
※好評につき会期延長! - 会場
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京都国際マンガミュージアム2階ギャラリー1、2、3
https://kyotomm.jp/ee/manga-anime-game/ - 料金
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無料(ただし、ミュージアムへの入館料は別途必要です。)
https://kyotomm.jp/opentime-cost/ - 開館時間
- 午前10時~午後5時 (最終入館は午後4時30分)
- 休館日
- 毎週水曜日、12月26日(木)~1月5日(日)、2月17日(月)~21日(金)
- 主催
- 文化庁/京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター/立命館大学ゲーム研究センター
- 共催
- 一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)/一般社団法人日本ゲーム展示協会
- 協力
- 日本ゲーム博物館(株式会社小牧ハイウェイ企画)/大阪樟蔭女子大学美粧学研究室/すがやみつる/株式会社小学館集英社プロダクション/株式会社タイトー/株式会社セガ/株式会社プロダクション・アイジー/シンエイ動画株式会社/有限会社六方/認定NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構
みどころ!!!
展示構成
- 文化庁事業における、これまでのマンガ・アニメ・ゲームのアーカイブの試みを、パネル等で紹介します。
- マンガ・アニメ・ゲーム各分野において、企画から商品製造まで、それぞれの作品が消費者の手に渡るまでのプロセスを、その過程で生まれる中間生成物やそれらを作るための支持体・画材といった実際の「モノ」とともに紹介し、「ポピュラー文化のアーカイブ」と言った時の対象の幅広さを可視化し、実感してもらいます。
- どのように〈のこし〉、〈いかし〉ていくのか、様々な保存団体や企業、大学、作家自身などの試みを紹介しつつ、今後のアーカイブについて、来場者とともに考えます。
マンガ分野
©すがやみつる / 小学館
© TAITO CORPORATION
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マンガ作品が創られ、読者の手にわたるまでの過程において産み出される、様々なモノ
- マンガ原画(原稿)と、その画材や作画道具、ネームや下描きの現物
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マンガ雑誌からお気に入りの作品を切り抜いて製本した読者自作の「マンガ単行本」
ほか
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マンガ原画を〈のこし〉、〈いかす〉ことを目的とした試み
- マンガ家・竹宮惠子/京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアムによる、精巧な複製原画を作成する「原画’(ダッシュ)」プロジェクト
- マンガ家・萩岩睦美による、過去の自作を、より耐久性の高い画材で描き直す「再現画」プロジェクト
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東日本大震災で被災した、マンガ家・たなか亜希夫によるマンガ原画
ほか
展示物の一例
東日本大震災で被災した、マンガ家・たなか亜希夫によるマンガ原画
©狩撫麻礼・たなか亜希夫/双葉社
アニメ分野
©すがやみつる/シンエイ
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アニメの視聴機会と、本展で取り上げる範囲
- 「わすれなぐも」(プロダクション・アイジー)を事例とした、オリジナル素材が持つ魅力を間近に見ることができる展示
- アニメが企画され、放送・視聴できるまで(企画~放送・上映~販売)
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アニメ制作の流れ
- アニメ制作(プロダクション工程)の詳細解説
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アニメ制作過程で生まれる中間素材の事例の展示
- 絵コンテや原画・動画素材、セル画やトレスマシンなどの実物展示
- ほか
展示物の一例
紙に描かれた描線をセル画に転写するトレスマシン
※ 写真はイメージです。
ゲーム分野
©すがやみつる / 小学館
© TAITO CORPORATION
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本展で取り上げるゲームの射程
- ゲームを〈のこす〉必要性について
- ゲーム分野「ならでは」の特徴について
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ゲームの動態保存の難しさと「ゲーム保存」の射程を考える
- 日本ゲーム博物館におけるゲームの保存・修理過程
- 「Pengo」(セガ)のデモ画面から、ブラウン管テレビと液晶モニターでの見え方の違いを見てみる
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「ゲームセンターあらし」の作中の一場面を再現
- 「スペースインベーダー」(タイトー)をプレイ可能状態で展示
展示物の一例
「Pengo」(1982)/セガ
©SEGA
出品一覧!!!
関連イベント!!!
[京都]シンポジウム「マンガ・アニメ・ゲームをどうのこす!?どういかす!!?」
第1部:マンガ・アニメ・ゲーム各分野に関する文化庁メディア芸術アーカイブ事業に携わり、本展の各分野の展示も担当したメンバーが、同事業を中心に、メディア芸術のアーカイブの現状と今後について議論します。
第2部:ゲームをテーマとし、アニメ化もされたマンガ作品「ゲームセンターあらし」の著者である、すがやみつる氏をお招きし、3分野がクロスすることで生まれる可能性などについて考えます。
- 日時
- 2025年1月18日(土) 12:00〜16:00
- 会場
- 京都国際マンガミュージアム1階 多目的映像ホール
[東京]パネル展「ENCOUNTERS」
令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業成果発表イベントにおいてパネルを展示します。
- 日時
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2025年2月15日(土)〜24日(月・祝) 11:00〜18:00(最終入場 17:30)
※2月15日(土)、22日(土)、23日(日)のみ 11:00〜19:00(最終入場 18:30) - 会場
- TODA HALL & CONFERENCE TOKYO
メディア掲載と紹介!!!
- 2025年3月3日 〈ウェブ記事〉推し.info『「のこす!いかす!!マンガ・アニメ・ゲーム展」京都国際マンガミュージアムで 3月末まで開催中! / シンポジウム「マンガ・アニメ・ゲームをどうのこす!?どういかす!!?」レポート』
- 2025年2月24日 〈ラジオ番組〉TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」22:20~
- 2025年2月14日 〈イベント〉令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業成果発表イベント「ENCOUNTERS」での展覧会紹介パネル展示(2月24日まで)
- 2025年2月10日 〈ウェブ記事〉Kyoto CMEX ポータルサイト『作品や資料を未来へつなぐ。――京都国際マンガミュージアム「のこす!いかす!!マンガ・アニメ・ゲーム展」 企画展示レポート』
- 2025年1月25日 〈ウェブ記事〉たいむましん『「のこす! いかす!! マンガ・アニメ・ゲーム展」が問いかけること。ファンたちの行動が未来をつくる!?』
アクセス!!!
京都国際マンガミュージアム
〒604-0846
京都市中京区烏丸通御池上ル(元 龍池小学校)
TEL: 075-254-7414
FAX: 075-254-7424