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【増田德兵衞商店コラボ企画】木乃婦で味わう、2月の京都の夕べ

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イベント概要

開催日 2024年2月12日(月)18:00〜
開催場所 木乃婦
参加人数 8名

内容

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和食ユネスコ無形文化遺産登録10周年を記念し、文化庁「食文化振興加速化事業」の一環として、登録無形文化財「京料理」と共に育まれてきた文化や歴史を体感いただくイベントを実施。今回のプランは、京都伏見で最も古い酒蔵のひとつである「増田德兵衞商店」とのコラボ企画となり、季節の移り変わりを大切にした京料理を堪能しながら、日本酒の文化について学ぶ機会となりました。

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今回の開催場所は、「木乃婦」。三代目主人・高橋拓児氏は、シニアソムリエや利き酒師の資格を持ち、伝統的な京料理をふまえつつ、新しいことに常にチャレンジ。京料理の海外普及にも尽力をつくしていらっしゃいます。

「京料理ってなんですか?と、よく聞かれるのです。2022年、京料理は登録無形文化財に登録されましたが、その概要に、京都の地で育まれた調理・しつらい・接遇・食を通じた『京都らしさ』の表現とあります。『京都らしさ』とは非常にあいまいな言葉ですよね。主観的に言うと、京都の人がこれええなと思うもの、客観的に言うと、京都以外の方に京都の雰囲気がするなと思ってもらえたらそれが京都らしさだと思います。店では、目に入るものや口に入れるものなど、一瞬一瞬の流れる時間のなかで必ず”京都”が入るように心がけています。そして、料理には、走り、旬、名残という言葉がありますが、料理のなかに季節の移ろいを反映し、今でしたら『2月の京都やな』と、感じてもらえればと思っています」。

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今回のプランは、増田德兵衞商店コラボ企画であり、当日は、14代目当主、増田德兵衞氏にお越しいただきました。

「10年前、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されましたが、今年は、日本の伝統的酒造りのユネスコ無形文化遺産登録に向けて動いております。京都市は日本酒による乾杯習慣を広めることで、日本酒の普及を通した日本文化への理解を促進することを目指し、2013年から日本酒乾杯条例が設けられています。うちは東京オリンピックの年に、日本で初めて純米にごり酒を開発しました。スパークリングでシュワッと心地よいのど越しなので、最初の一杯にぴったりです」。

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「純米にごり酒」と共に、先付には「このわたの茶碗蒸し」が供されました。
「名残のこのわたを使い、骨董の永楽の器に盛り付け、これから春の料理を出すスターター的役割をしています」と高橋拓児氏。
その後の椀物は、利尻の昆布と枕崎の本枯れぶしを使い、京料理らしい出汁のひき加減や椀の見返しの蒔絵は、人間国宝の故・服部俊昇さんによるものや、コースの随所で京都らしさが盛り込まれていました。

「京都の食材を絶対使わなくてはいけないとは思っておらず、仕立てが京都らしいことが大切だと考えています。京都で食事をしているという雰囲気が出たらそれが京料理と言うものかと思っており、そのためには増田さんの力も必要。料理と日本酒は歴史の中で相互関係にあり、日進月歩、お互いが歩みを進め、文化を形成してきました。京料理を作っているんですが、京都に来てよかったなと思ってもらえることが一番いいですね」。

高橋拓児氏の言葉通り、参加者は京料理を通じ、2月の京都を堪能できる夜となりました。

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