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たくさんのご参加ありがとうございました。

【増田德兵衞商店コラボ企画】下鴨福助で味わう、伝統と風味の調和

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イベント概要

開催日 2024年2月19日(月)18:00〜
開催場所 下鴨福助
参加人数 11名

内容

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和食ユネスコ無形文化遺産登録10周年を記念し、文化庁「食文化振興加速化事業」の一環として、登録無形文化財「京料理」と共に育まれてきた文化や歴史を体感いただくイベントを実施。会場は、下鴨神社近くにある料亭「下鴨福助」。
今回のプランは、京都伏見で最も古い酒蔵のひとつである「増田德兵衞商店」とのコラボ企画であり、京料理を味わいながら日本酒の奥深さも知ることができる会となりました。

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プランは、女将の挨拶から幕を開けました。

「『下鴨福助』は昭和12年創業。富山出身の初代が、京都の仕出し店で修行後、独立しました。
ほかの地方では、魚屋さんが、鮮魚を配達していた流れから、お造りや料理まで届けるようになり、仕出し屋になったケースが主流ですが、京都の仕出し店は、料理の修業を積んだ店主によって始められたことが多いです。
そして当店を含め、『家で客人をもてなすのが大変なので、店で食べたい』というお客様の声から料亭に発展した店も希ではありません」。

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続いて、「増田德兵衞商店」14代目当主・増田德兵衞氏から、日本酒の歴史や魅力、日本酒文化の発信・普及について話をしていただきました。

「2013年、和食がユネスコの無形文化遺産に登録された際は、検討会で委員を務めておりました。そして現在は、今年秋の『伝統的酒造り』のユネスコ無形文化遺産登録に向けて動いております。さらに、2025年には大阪・関西万博も行われることもあり、京都府の日本酒GI(地理的表示)取得を目指しております」。

この日は、「増田德兵衞商店」が1964年、日本で初めて開発した「にごり酒」での乾杯から始まり、全5種類の日本酒が供されました。「純米吟醸酒『柳』は香りがあり、飲み口が柔らかなので、次に出てくるお造りによく合いますよ」と、増田さんの提案もあり、参加者の方々は京料理と日本酒のペアリングを堪能されていました。

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伝統を守るだけでなく、料理人それぞれが研鑽を積み、個性豊かに進化を遂げる京料理。「下鴨福助」の会席にも”仕出し”を原点にした料亭らしさが込められています。

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仕出し屋として創業し、昔から寿司も得意としていたので、八寸に手鞠寿司を盛り込んだり、最後のご飯物をにぎり寿司や京寿司にしたり、コースに寿司を織り交ぜることが多いです。もちろん、仕出しと店で出す料理は全然違うのですが、仕出しは時間が経ってもおいしいことが前提にあり、店で出す料理も、味や出汁の旨みがしっかりしているのが特徴です」と、三代目当主・安念尚志氏。
食事の途中、参加者から仕出し文化や京料理に関するさまざまな質問が投げかけられ、安念氏が丁寧に答えられる場面も。

「最近は、数日前までの要予約の仕出し店も増えましたが、急なお客様や夜伽に対応してこそ仕出し店と思っており、うちはほぼ年中無休でやっています。これからも、京都の食文化を語る上では欠かせない仕出しを守っていきたいと思っております」。

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