国宝・重要文化財(建造物)の指定について

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平成30年10月19日

文化審議会(会長佐藤(さとう)(まこと))は,平成30年10月19日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,1件の建造物(新規1件)を国宝に,9件の建造物(新規8件,追加1件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果,官報告示を経て,国宝・重要文化財(建造物)は,2,497件,5,033棟(うち国宝226件,289棟を含む。)となる予定です。

◎今回の答申における主なもの

【国宝】
玉陵(たまうどぅん)沖縄県那覇市(なはし)


玉陵は琉球(りゅうきゅう)第二(しょう)王統の王陵(おうりょう)で,1501年に築造された。石牆(せきしょう)で囲む敷地の奥に連立する3棟の墓室(ぼしつ)は,琉球地方の破風墓(はふばか)形式として現存最古かつ最大規模であり王陵としての特殊性も示す。琉球地方における建築文化と葬墓制(そうぼせい)を象徴する極めて完成度の高い陵墓(りょうぼ)として深い文化史的意義を有している。沖縄県の建造物として初めての国宝指定となる。


【重要文化財】
大前神社(おおさきじんじゃ)栃木県真岡市(もおかし)

大前神社本殿(ほんでん)は18世紀初頭に,関東各地から技量の優れた大工を招いて建立(こんりゅう)された。外部を優れた彫刻(ちょうこく)彩色(さいしき)で装飾しており,北関東において庶民信仰を背景に装飾豊かな神社建築が急速に普及する初期段階の様相や,技術,意匠の展開をよく示している。

<担当>文化庁文化財第二課

課長
大野彰子(内線2873)
課長補佐
菊地史晃(内線3025)
調査部門
武内正和,大石崇史,坂本(内線2793)
審議会係
小島,犬塚拓郎,(内線3160)

電話:03-5253-4111(代表)

別紙

指定される文化財の概要,答申件数とそれを加えた累計,時代別,種別内訳を記載しています。

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