資料6 第3回企画調査会

第3回文化審議会文化財分科会企画調査会発表メモ
重複・隣接して存在する指定等文化財について
2007.1.24

東京大学大学院工学系研究科教授
西村幸夫

1 指定文化財の周辺環境の保護施策について

選択肢1 現行の環境保全制度(文化財保護法45条、128条)の拡大的適用
選択肢2 新たな面的文化財の範疇を設ける ex.文化財集中地区、文化財保護区
選択肢3 世界遺産条約のようなバッファーゾーンの制度を設ける ex.条例による保護、国法による保護
選択肢4 文化財の概念を拡張し、周辺地区を含むことができるようにする
選択肢5 従来の保存管理計画を周辺にまで拡張する
選択肢6 都市計画の制度として文化財周辺保護のための地区制を導入する
選択肢7 景観法による景観計画の中に位置づける

2 新しい文化財概念の拡張

提案1 新たなテーマと自薦システムを土台にした面的な日本文化遺産登録制度:世界遺産暫定リスト改定の議論を参考に
提案2 街道など線的な資産:日本風景街道を参考にする
提案3 文化の道に関するテーマによるシリアル・ノミネーション
提案4 工業製品のプロダクツ:近代化遺産とのセットも
提案5 戦争遺産:負の遺産全体を視野に入れる
提案6 祭礼や祭祀などの全体を文化財とする:有形と無形の民俗文化財の融合
提案7 伝統的建造物群保存地区の登録制度

3 その他の提案

提案1 都市計画マスタープランの対をなす歴史文化マスタープランの制定
提案2 規制改革特区の積極的活用:道路標識の小型化、etc.
提案3 面的文化財地区内の無電柱化の優先的推進
提案4 文化財や旧街道への案内標識の色を茶色へ変える
提案5 歴史文化都市の指定:中国の歴史文化名城指定を参考にする、文化財ではなく、都市としての指定、文化遺産保全のためのマスタープラン策定の義務付け
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