議事要旨

第8回 日本語教員等の養成・研修に関する調査研究協力者会議
議事要旨

1. 日時

平成23年2月15日(火) 14:00~16:00

2. 場所

旧文部省庁舎2階 文化庁第二会議室

3. 出席者

出席委員

杉戸座長,砂川座長代理,阿部,井上,宇佐美,佐藤(次),佐藤(則),田尻,柄,西尾,西原(純),西原(鈴),王の各委員

事務局

舟橋国語課長,田中日本語教育専門官,ほか関係官

4.概要

○ 委員の交代,事務局の異動,資料説明,資料についての質疑応答の後,意見交換が行われた。また,任期の延長について事務局から提案し,各委員から承諾が得られた。会議における意見交換の概要は,以下のとおりである。

<カリキュラム及びシラバスについて>

  •  現状を把握するために,分析を深めたい。収集したデータをどうやって整理するか,どう分析していくか。
  •  カリキュラム・シラバスを取り寄せる際,「特徴的なもの」「一般的なもの」を暫定的に決めて,収集し,整理をしたが,もう少し違った観点から再整理を行うことが必要ではないか。
  •  平成12年3月の「日本語教員等の養成について」の基本的な骨格と,現場の実態がずれているのではないか。「文化」に関わる教育内容への意識が弱いように見える。
  •  新しい日本語教育能力検定試験では,シラバスの中から,多様な現場のどこに行っても必ず必要になる知識を基礎項目として設定している。この協力者会議でも,このような考え方は参考になるのではないか。
  •  日本語学校に採用されるためには「420時間」の養成講座を修了していることが求められる。時代のニーズや課題に対応したような特徴的な養成講座は,「420時間以下」のものではないだろうか。

<ニーズ調査について>

  •  日本語教育が対応すべき領域は広がっている。今の教員養成は,従来の日本語教育の枠組みのままで,社会から求められているものに対応できているのか。ボランティアや地域で活動している人たちは,いわゆる日本語教師とは違う形で活動しているが,それをどう扱うのか。
  •  海外でもニーズがどんどん変わってきていて,それに対応することが求められている。教員養成の中で,どうやって海外でも活躍できる人を育てていくかということを考えないといけないだろう。
  •  社会で必要とされていることが,教員養成のカリキュラムとしてどのように設定されているかを見ていくことが大事ではないか。

<今後の作業について>

 調査データを踏まえた議論をしていくにあたって,どういう角度から分析すべきか。特に課題を指摘するためには,データをさらに読み込む必要があり,そのための観点を各委員から出していただきたい。

 次回は,さらにデータが集まるので,集計結果,集計が進んだものも示して,今日いただいた意見や,分析の観点などを踏まえて,今後の進め方について考えていく必要がある。

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