資料 7
国宝高松塚古墳壁画修理作業室の一般公開(平成21年春)について
国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設において,壁画・石材の修理作業を行っている「修理作業室」の平成21年春の一般公開を下記の日程で実施した。概要は以下のとおりである。
1.期間: | 平成21年5月31日(日)〜6月7日(日) 9:00〜17:00[8日間] ※明日香村地元公開(平成21年5月29〜30日)[2日間] |
2.場所: | 国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設 (奈良県明日香村国営飛鳥歴史公園内) |
3.主催: | 文化庁,国立文化財機構奈良文化財研究所,国立文化財機構東京文化財研究所,国土交通省国営飛鳥歴史公園事務所,奈良県教育委員会,明日香村 |
4.内容: | 事前ガイダンス(これまでの保存管理の経緯と現状) 修理作業室の公開(見学用通路の窓ガラス越し) |
5.来場者数: | 2,044人(8日間,来場者率76.3%) |
※明日香村地元公開 427人(明日香村立幼稚園・小学校を含む)
- 5月31日(日)
- 464人
- 6月 1日(月)
- 303人
- 6月 2日(火)
- 290人
- 6月 3日(水)
- 226人
- 6月 4日(木)
- 138人
- 6月 5日(金)
- 127人
- 6月 6日(土)
- 328人
- 6月 7日(日)
- 168人
6.今後の予定 | 年に1,2回程度実施。今年度は秋に第4回目の公開を予定。 |
【参考】
第1回公開(平成20年 春 9日間) 来場者数 3,762人 |
第2回公開(平成20年 秋 8日間) 来場者数 3,302人 |
公開後に来場者にアンケートを配付したところ、多数の感想、意見が寄せられた。
(アンケート回答数 1,784件)
<好感を持たれている主な意見・感想>
- ○ガイダンスがわかり易かった・有意義だった。(623人)
- ○感動した。実物を見て満足した。(415人)
- ○修復は大変な作業だと感じた。(290人)
- ○修復作業の進捗に期待。復元できるように願う。(261人)
- ○良い催しだと思う。今後も続けてほしい。(93人)
- ○作業室の設備がよく出来ている。(89人)
- ○見学中の解説が丁寧で良かった。(78人)
- ○保存の難しさを知った。(73人)
- ○予想外に壁画が色鮮やかだった。(52人)
<改善を求めている主な意見・感想>
- ○劣化の状況に驚いた・落胆した。(221人)
- ○もっと高い位置から見たい。(170人)
- ○奥に配置されている壁画も見たい。(104人)
- ○必ず後世に残してほしい。(79人)
- ○もっと詳しいガイダンス内容にしてほしい。(67人)
- ○もっと近くで見たい。(65人)
- ○壁画が見にくい。(62人)
- ○保存状況に対する憤り。発見されない方がよかった。(34人)
- ○壁画は元の古墳に戻すべき(34人)
- ○いつでも自由に見学できるようにしてほしい(30人)
- ○対応・対策が遅かったのではないか。(26人)
- ○募集をHP以外(テレビ,新聞)でもっと宣伝してほしい。(18人)
- ○募集時の広報をもっと行ってほしい。(17人)
- ○ガイダンス時に質疑応答の時間を設けてほしい。(17人)
- ○壁画の修理の進捗状況を随時公開してほしい。(15人)
- ○見学通路にパネル展示などの展示もしてほしい。(15人)
- ○作業後も明日香村に残すべき。(13人)
- ○もっと予算や作業人員を投入するべき。(13人)
- ○小・中・高校などの教育機関にも公開すべき。(13人)
- ○修復後も博物館などで公開してほしい。(11人)