特別史跡キトラ古墳の保存・活用等に関する調査研究委員会
(第5回)議事要旨

日 時:
平成15年12月24日(火) 14:30~15:45
場 所:
文部科学省別館10階 第6会議室
出席者
(委員)
  藤本座長、三輪副座長、青木、有賀、猪熊、今津、金子、河上、佐古、
  笹山、沢田、田辺、百橋、増田、町田、三浦、毛利、渡邊(明)の各委員
(オブザーバー)
  (独)文化財研究所総務部長、奈良県教育委員会文化財保存課長、
  国土交通省公園緑地課、明日香村教育委員会文化財課ほか
(文化庁)
  木曽文化財部長、鈴木文化財鑑査官、永山記念物課長、湯山美術学芸課長 
  その他関係官
議事
1.
開会
 委員会を開会し、文化庁文化財部長が挨拶を行った。

2.
配付資料確認
 事務局より配付資料の確認を行った。

3.
小前室のカビ発生に対する対応について
 東京文化財研究所青木修復技術部長から、樹脂処理によりカビ抑制に効果があった旨、説明があった。

4.
観測ステーションの設置について
 東京文化財研究所青木修復技術部長から、12月より観測ステーションのデータ送信を行っている旨、説明があった。

5.
墓道部発掘調査について
 奈良文化財研究所毛利光協力調整官から、墓道部発掘調査の調査工程について、説明があった。


石室内は環境が悪く、西半分だけの狭いスペースでは危険であるため、作業スペースを広くとる必要があるため、墓道西半分を発掘した後、引き続き墓道東半分を発掘する必要がある。

石室内の温湿度は、外の環境より遅れて反映されるため、遅くとも梅雨前までには石室内の調査を終えるべきである。

一般見学者への情報提供に配慮すべき。簡単なパンフレットなどを作成することはできないか。

仮設保護覆屋により、墳丘が見えなくなってしまっているので、裏側から観光者へ見せることも検討すべきである。

実際に石室の模型を作り、十分なシミュレーションを行って、安全を確認してから作業をすべきである。

今後調査が進むにつれ、調査を行っている現場で判断しなければいけない場面が多く予想されるため、今後は文化財研究所を中心に機動的な対応を行い、ワーキンググループにより重点をおくこととする。委員会は調査の節目に開催することとする。

今後、発掘調査の情報提供は極力努めていくが、発掘調査の節目における資料提供等の対応は、委員長と事務局に一任していただきたい。
次回の委員会については、発掘調査の状況を見ながら、適宜開催することとされた。

6.
閉会
以上

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