ワーキンググループ(第14回)結果報告の概要について
特別史跡キトラ古墳の保存・活用等に関する調査研究委員会
ワーキンググループ(第14回)結果報告の概要について
- 前回の委員会において、従来のへらによる方法では剥ぎ取れずに残っている壁画(朱雀、十二支像の寅、天井の天文図等)についても、何らかの方法により古墳の外に出し、修理するべきであるという共通理解が得られたことを受け、ワーキンググループでは、委員会で意見が出されたいくつかの剥ぎ取り方法について、技術面や実現可能性という観点から、検討を行った。
- その結果
- (1)
ダイヤモンドワイヤー・ソーを用いた新しい剥ぎ取り技術が最も有効であり、この方法で、十二支像の寅、朱雀の順に剥ぎ取りを実施
- ・十二支像の寅を剥ぎ取る前に、寅及び朱雀の周辺の余白を剥ぎ取り、その結果をワーキンググループで、検証。
- ・朱雀を剥ぎ取る前に、十二支像の寅及び朱雀周辺の余白を剥ぎ取り、その結果を委員会及びワーキンググループで、検証。
- (2)
天井の天文図等については、朱雀まで剥ぎ取りを終えた時点で、委員会及びワーキンググループで剥ぎ取りの方法を検討との意見の一致をみたところである。