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朱雀は,全面で取り出すことが可能と言うことか。 |
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今の実験段階では,可能である。 |
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東壁に近い部分や天井付近は,従来のヘラでの剥ぎ取りで,朱雀の周りや朱雀をダイヤモンドワイヤー・ソーで剥ぎ取るということか。 |
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失敗する可能性が,一番可能性が高いのはどのようのことか。 |
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石の面が水平でない場合は,ダイヤモンドワイヤーが上を通る可能性があることが一番危険性が高い。表打ちを薄くして,ダイヤモンドワイヤーの動きが見えるようにして,その危険性に備えたい。 |
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漆喰面が見えるということは,透かしてと言ったら変だが。 |
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透かして見えないはずだが,ワイヤーがどこをどこを通っているのか,見えるようにすると言うことである。 |
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朱雀の右側は盗掘孔があるので,ダイヤモンドワイヤー・ソーのサポートを創る必要があるのではないか。 |
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ダイヤモンドワイヤー・ソーは中空でも切れるようになっている。 |
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剥ぎ取りに関する手順として,十二支像の寅の周りの余白を剥ぎ取り,ワーキンググループにおいて検証をしていただき,了承をいただければ,寅の剥ぎ取りを行う。朱雀の剥ぎ取りも,事前にヘラにより,余白の剥ぎ取りを行って,委員会を開いてから,朱雀の剥ぎ取りを行うという段取りでよろしいか。 |
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時間的な問題もあるので,朱雀の剥ぎ取りに問題があるという場合でなければ,ワーキンググループと相談して進めることでいいのではないか。 |
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天井の剥ぎ取りについては,どのような剥ぎ取り方法を考えているのか。 |
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生物環境が悪化しているため,側面を剥ぎ取りをできる限り剥ぎ取りたい。に鹿部や北壁についても,カビの原因となるため,極力剥ぎ取りたい。
また,天井については,天井は平面ではないため,同じダイヤモンドワイヤー・ソーでは,難しいが,ワイヤーで剥ぎ取れる部分はある。漆喰がないところは,許していただければ,手で朱線と金箔は剥がしたい。ただし,天井にふれられないと見通しも立たないため,余白の部分については,余白の剥ぎ取りなどさわることができるようにして欲しい。 |
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ダイヤモンドワイヤーが途中でなくなった場合は,どうするのか。朱雀の場合は,途中で止まった場合は,重量があるが対応はどうするのか。 |
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表打ちを3層にするので,強度は大丈夫だと思われる。T字型で壁画や表打ちを支えることで対応する。 |
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時間はどの程度掛かるのか。 |
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実験では,朱雀より一回り大きい大きさで,30分程度である。 |
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朱雀の剥ぎ取りは,顔の方から行くのか。 |
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尻尾からである。 |
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最後に顔だと,最後に微妙なところがくるが,問題はないのか。 |
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最初に顔の方からだと漆喰が薄いため,危険性が高いと判断している。 |
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側面については,ダイヤモンドワイヤー・ソーによる剥ぎ取りを進め,石室の外で修復・保存ということ,また,特に問題がない場合は,ワーキンググループと現場で進めること,天井については,余白部分については,実験的に進めることの了承したい。 |