参考資料1

参考資料1

国宝高松塚古墳壁画修理作業室の一般公開について

国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設において,壁画・石材の修理作業を行っている「修理作業室」の平成20年秋の一般公開を下記の日程で実施した。概要は以下のとおりである。


1.期間: 平成20年11月2日(日)〜11月9日(日)
9:00〜17:00[8日間]
※明日香村地元公開(平成20年11月1日)[1日間]
2.場所: 国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設
(奈良県明日香村国営飛鳥歴史公園内)
3.主催: 文化庁,国立文化財機構奈良文化財研究所,国立文化財機構東京文化財研究所,国土交通省国営飛鳥歴史公園事務所,奈良県教育委員会,明日香村
4.内容: 事前ガイダンス(これまでの保存管理の経緯と現状)
修理作業室の公開(見学用通路の窓ガラス越し)
5.来場者数: 3,302人(8日間,来場者率74.7%)
※明日香村地元公開 134人
11月2日(日) 441人
11月3日(月) 406人
11月4日(火) 413人
11月5日(水) 417人
11月6日(木) 409人
11月7日(金) 379人
11月8日(土) 398人
11月9日(日) 439人
6.今後の予定

年に1,2回程度実施。来年度は春に公開を予定。

公開後に来場者にアンケートを配付したところ,多数の感想,意見が寄せられた。(アンケート回答数  2,837件)

<好感を持たれている主な意見・感想>

  • 公開に参加できて満足・感動した。(229人)
  • 良い催しだと思う。今後も続けてほしい。(145人)
  • 壁画の劣化がひどく驚いた。(128人)
  • 壁画の保存の難しさを知った。(120人)
  • また次回以降参加したい。(113人)
  • 現状の修理作業施設での壁画保存が最適であると思う。(23人)
  • 現状の少人数制の公開でよい。(12人)

<改善を求めている主な意見・感想>

  • 必ず壁画を後世に残してほしい。(183人)
  • もっと多くの人が見学できるようにしてほしい。(123人)
  • 壁画の復元ができるように願う。(116人
  • 壁画の保存に対する対応や対策が遅かったのではないか。(112人)
  • このような状態になった保存状況に対する憤りがある。(102人)
  • 修理後(10年後)にまた見たい。(93人)
  • 壁画が元の古墳に戻すべきである。(68人)
  • 修理後も博物館等で公開してほしい。(56人)
  • 積極的に保存活用に関する情報を開示してほしい。(38人)
  • 1日も早い復旧をお願いしたい。(35人)
  • 壁画の修理の進捗状況を随時公開してほしい。(31人)
  • 劣化に対する責任の所在を説明してほしい。(26人)
  • 新たに壁画のレプリカを作成してほしい。(26人)
  • 同じ過失が二度と起きないようにしてほしい。(23人)
  • いつでも自由に見学できるようにしてほしい。(20人)
  • 小中高等学校などの教育機関にも公開してほしい。(17人)
  • 今後の保存方針等を具体的に知りたい。(17人)
  • 作業後も壁画は明日香村に残すべきである。(16人)
  • 保存施設を新設し,永久保存してほしい。(14人)
  • 保存活用にもっと予算を多く投入すればよい。(14人)
  • 壁画が発見されない方がよかった。(11人)

など多数の意見が寄せられた。


参考

※古墳壁画保存活用検討会(第1回)(平成20年6月25日)配布資料9より

国宝高松塚古墳壁画修理作業室の一般公開について

 国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設において,壁画・石材の修理作業を行っている「修理作業室」の一般公開を下記の日程で実施した。概要は以下のとおりである。


1.期間: 平成20年5月31日(土)〜6月8日(日)
9:00〜17:00[9日間]
※明日香村地元公開(平成20年4月25日〜27日)[3日間]
2.場所: 国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設
(奈良県明日香村国営飛鳥歴史公園内)
3.主催: 文化庁,国立文化財機構奈良文化財研究所,国立文化財機構東京文化財研究所,国土交通省国営飛鳥歴史公園事務所,奈良県教育委員会,明日香村
4.内容: 事前ガイダンス(これまでの保存管理の経緯と現状)
修理作業室の公開(見学用通路の窓ガラス越し)
5.来場者数: 3,763人(9日間,来場者率83.4%)
※明日香村地元公開 1,379人
5月31日(土) 384人
6月 1日(日) 447人
6月 2日(月) 430人
6月 3日(火) 426人
6月 4日(水) 409人
6月 5日(木) 417人
6月 6日(金) 419人
6月 7日(土) 416人
6月 8日(日) 415人
6.今後の予定

年に1,2回程度実施。今年度は秋に第2回目の公開を予定。

公開後に来場者にアンケートを配付したところ,多数の感想,意見が寄せられた。(アンケート回答数 3,161件)

<感想,意見の例>

  • 全ての壁画の状態が見えるようにしてほしい。(20代男 ほか多数)
  • このような公開の機会を増やしてほしい。(40代女 ほか多数)
  • 出来れば発見当初の状態に戻してほしい。(20代男 ほか)
  • 修理作業の困難さがよく理解できた。(30代女 ほか多数)
  • 思ったよりカビ等の被害によって劣化していることにびっくりした。(10代女 ほか多数)
  • 修復して古墳に戻すことには意味がない。永久に公開できるシステムを考えるべきである。(40代女 ほか)
  • リスクを分散する意味においても,修理後は必ずしも現地保存に拘る必要はないのではないか。(50代男 ほか)
  • 出来れば元の古墳の場所に戻してほしい。そして一人でも多くの人が見られるような機会を増やしてほしい。(60代男 ほか)
  • 今回の公開によって壁画の保存管理や作業の困難さがよくわかった。今後のこのような一層の啓蒙活動を期待したい。(40代男 ほか)
  • 修復作業の大変さは現状からよくわかった。がんばってほしい。(30代男 ほか多数)
  • 説明がとても丁寧でよかった。(50代女 ほか多数)
  • 子ども達への見学の機会を設けてほしい。(30代女 ほか)
  • 保存修理の努力をもっと公開すべきである。(50代男 ほか)
  • 修理後は常時公開できるようにしてほしい。(60代男 ほか多数)
  • 解体修理の決断をもっと早くしていたら,もっと修理作業がスムーズに出来たと思う。(60代男 ほか)
  • 修理後は現地に戻すより,適切な管理ができる施設で保存した方がよい。(40代男 ほか)
  • 「現地保存方針」の反省が必要。理想論ではなく現実的な目標を示してほしい。(40代男 ほか)
  • 特別史跡が傷つけられたのが残念。公開を考慮すれば,明日香村内から出さないことが現地での保存と方針を修正するとよい。(20代女 ほか)
  • 高松塚古墳壁画の現状は文化庁をはじめとする無神経な人間が起こした破壊である。そのことを考えるべき。(40代男)

など多数の意見が寄せられた。

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