平成18年5月2日国宝高松塚古墳壁画の点検結果(報告)

奈良文化記者クラブ・橿原記者クラブ同時配布
平成18年5月10日
文化庁

平成18年5月2日の高松塚古墳壁画の点検時の写真画像を精査した結果をお知らせいたします。

1. 文化庁では、国宝高松塚古墳壁画におけるカビの発生等の問題に対処するため、3週間に1度程度の点検を実施しているところである。
(前回点検:石室内3月31日、取合部まで4月14日)
2. 5月2日、点検のため石室内に入ったところ、目視では異常を確認できなかった。
3. ところがその後、文化庁(東京)において写真画像を精査した際、西壁女子群像の上等に3月31日点検時には認められなかった黒い染みが存在していることに気付いた。(5月10日)
4. この黒い染みはカビ等の可能性があるため、今後、微生物の専門家の助言をいただきながら対処する。

(お問い合わせ)
文化財部美術学芸課 課長補佐 島田、企画係長 堀

電話:
03−6734−2886(直通)
03−5253−4111(内線:3068、3154)

高松塚古墳壁画 西壁女子群像の現状(平成18年3月31日と5月2日の画像の比較)

平成18年3月31日撮影

平成18年3月31日撮影

平成18年5月2日撮影

平成18年5月2日撮影
赤丸は新たな黒い染みが目立つ箇所

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