資料9

資料9

石室解体手法と発掘調査及び養生との関係について

発掘調査の進捗により,側壁の厚さが予想以上に薄いことが明らかとなった。以前より知られていた石室全体が若干傾いていること等とあわせ,石室全体を露出してから解体作業を行うと,側壁等が不安定となり倒れる可能性があり,そのリスクを回避するため,下記の要領で石室解体,発掘調査,養生作業を実施する。



要領
 
1. 石室全体を同時に露出させることはせず,側壁の外側の埋土を一部残すことで,不安定な側壁を支える。

2. さらに側壁を外面,内面から支保工等で支え,補強する。

3.
天井石取り出し
側壁外側埋土の調査・除去,養生
側壁取り出し
  のサイクルを石室の組み方に応じて,北から南へと段階的に行い,取り出しを完了する。

4. 解体中に本格的な発掘調査が行われることにより,土埃が舞う可能性があるが,石室開口部はシート等で密閉する等,壁画面が汚染されないように対応する。
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