資料11

資料11

高松塚古墳シンポジウムの報告について

高松塚古墳石室解体作業における発掘調査,解体作業,カビ等の生物被害対応,修理の状況など,一連の作業報告をそれぞれの担当者から行い,この経験を生かした今後の文化財保存の在り方を討議するシンポジウムを行った。

1.期間 平成20年1月26日(土)13:30~17:30

2.場所 奈良県橿原文化会館大ホール

3.主催 文化庁,国立文化財機構奈良文化財研究所,国立文化財機構東京文化財研究所,奈良県教育委員会,明日香村

4.協力 関西元気文化圏推進協議会 ほか報道各社

5.内容
第1部 石室解体レポート
第2部 パネルディスカッション
(文化財保存の更なる飛躍に向けて)
6.入場者数 約850名

シンポジウムでは来場者に質問票を配付したところ,多数の質問が寄せられた。主な質問の概要は以下のとおりである。

  1. 高松塚古墳のように石室が劣化し,危機的状況にある遺産は全国にどの程度あるのか。
  2. 高松塚古墳壁画が劣化した原因究明はどうなっているのか。原因は何なのか。
  3. 現在,修理施設ではどのような修理が行われているのか。修理期間内に壁画の公開は行わないのか。
  4. 劣化として重大なことは顔料の褪色である。窒素ガスによる保管が必要であると考えるがどうか。
  5. 10年後に石室を現地に戻すことは可能なのか。現地保存の理念についてどのように考えるのか。

など

ページの先頭に移動