資料6

資料6

舞踊の芸術家の人材育成のために

東京女子大学文理学部教授 佐々木涼子

全般的に,現在の課題

  • ・ 技術面のレベルアップ。特にバレエを国際的にトップの水準に引き上げる
  • ・ 実のある国際交流:海外留学,海外公演
  • ・ 創造性,独創性の活性化(=振付の専門的な学習)
  • ・ マネジメントの教育,人材育成,(公的な)事務所の設置
  • ・ 年代的な新陳代謝
  • ・ アーティストの認定制度,更には身分保障制度

考えられる方策と期待される効果

◎大学と別に,公的教育機関を作る

  • ・ 現在,民間の個人経営の教室に依存している教育に上乗せする研修機関
  • ・ バレエ,現代舞踊,コンテンポラリー,日本舞踊を隣接させて,交流を図る
  • ・ 海外の重要な舞踊研修所と連携して学生交換制度を作り,留学の質を向上させる
  • ・ 振付部門を設け,発表,競争の機会を作る →創造力の活性化
  • ・ 修了者に,一定の評価が与えられる(一般の学歴に相当)→芸術家のステイタス
  • ・ 研究員,研修支援の制度を作る →生活保障
  • ・ (特に日本舞踊で)師弟関係のしがらみなど旧弊な社会通念から脱却
  • ・ 地方に支部を置いて,拡大と普及を計る →一般の文化レベル向上

○場を与えるために受け入れ側の活性化も:学校,大学,企業の芸術鑑賞を支援する

  • ・ 芸術を生活に溶け込ませる
  • ・ 芸術理解を深める

○その他,思いついたこと

  • ・ 新国立劇場の芸術監督に海外の実力ある若手を迎える
  • ・ 広報・宣伝の見直し
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