文化財の防犯対策について (平成22年4月26日 22庁財第139号)

 昨今,文化財の盗難の被害が相次いでおり,昨年10月4日,油山観音(福岡県)所有の重要文化財木造聖観音坐像の盗難が発生しました。本像は後日発見されたものの,損傷の痕が見受けられ,貴重な文化財のき損の被害が発生しています。
 また,先月21日には,無住の今養寺(大阪府)において,重要文化財大日如来坐像の盗難が発生しました。本件のように,特に無住の寺社などにおける盗難の危険性は高く特段の注意が必要であると考えられます。
 貴教育委員会におかれましては,文化財(美術工芸品)の保存・管理について,従来から文化財所有者や管理者に対して御指導をいただいているところでありますが,このような事件が再び起こらないよう,下記事項について,文化財所有者等への周知徹底・注意喚起をしていただくとともに,別添「防犯対策の確認のお願い」(404KB) を所有者等に配布していただくようお願いいたします。

  1. 特に,無人の寺社で文化財を保存・管理している場合には,改めて文化財の状況を確認すること。
  2. 見回りの回数を増やすなど,定期的な見回りを徹底すること。
  3. 施錠設備,防犯カメラ,防犯センサーなどの防犯設備が正常に作動するか,定期的に点検・確認すること。
  4. 万一,盗難の被害にあった場合に備え,当該文化財が特定できるよう,文化財の写真,特徴・寸法などの最新の記録をとり,台帳を作成すること。
  5. 所有者,地方公共団体,所轄警察署等との連携を図ること。

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