有形文化財(美術工芸品)

    建造物,絵画,彫刻,工芸品,書跡,典籍,古文書,考古資料,歴史資料などの有形の文化的所産で,我が国にとって歴史上,芸術上,学術上価値の高いものを総称して有形文化財と呼んでいます。このうち,建造物以外のものを総称して「美術工芸品」と呼んでいます。
 国は有形文化財のうち重要なものを重要文化財に指定し,さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを国宝に指定して保護しています。

美術工芸品

紙本著色十一面観音像
国宝 絹本著色十一面観音像
独立行政法人 国立文化財機構
所有(奈良国立博物館保管)

 美術工芸品の国による指定は,古社寺保存法の施行された明治30年に始まり,現在の文化財保護法の下の文化財の件数は「文化財指定等の件数」のとおりとなっています。
 国宝・重要文化財の管理・修理は,所有者又は管理団体(指定文化財の適正な管理を行うため文化庁長官により指定された地方公共団体,その他の法人)が行うこととされています。国宝・重要文化財(美術工芸品)の所有者別件数は,社寺所有のものが約60%を占めています。
 これらの指定文化財については,無許可の現状変更や,海外展等のため必要と認めて許可した場合を除いた輸出などが禁止されています。国は,その保存や修理等に対して国庫補助を行うなどの援助を行っており,文化庁長官は,その管理・修理や公開などに関して指示を行うことができます。

国宝・重要文化財(美術工芸品)時代別指定件数一覧
(平成28年8月17日現在)

時代 旧石器 縄文 弥生 古墳 上古 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 南北朝 室町 桃山 江戸 近代 計(A)
種別
絵画             12 160 718 132 282 128 256 49 1,737
彫刻           123 128 1,454 735 68 92 10 17 6 2,633
工芸品       4   25 134 326 951 257 217 166 158 6 2,244
書跡

典籍
          2 203 488 584 100 74 13 49   1,513
古文書           5 42 142 341 109 61 23 28   751
考古資料 10 113 107 172   12 71 77 21 6 4 2 3   598
歴史資料             1 1 12 2 19 10 93 38 176
10 113 107 176   167 591 2,648 3,362 674 749 352 604 99 9,652

○外国

国別 東洋 西

(B)
中国


種別








時代
絵画   4 7 188 41 240 33   273   273
彫刻 17 38   6   61 4   65 1 66
工芸品 4 28   91 27 150 46 2 198 10 208
書跡

典籍
16 58 1 305   380 11   391 2 393
古文書 1 1   6 2 10 1   11 1 12
考古資料 23 3       26 2   28   28
歴史資料         3 3 2 2 7 15 22
61 132 8 596 73 870 99 4 973 29 1,002

○総計(A)+(B)

種別 総計
絵画 2,010(160)
彫刻 2,699(131)
工芸品 2,452(253)
書跡

典籍
1,906(225)
古文書 763(60)
考古資料 626(46)
歴史資料 198(3)
合計 10,654(878)

(注)( )内は国宝で内数。

新指定国宝・重要文化財展

国宝・重要文化財(美術工芸品)の所有者のための手引き

 文化財保護法では,適正な管理のため,所有者が変更になった場合や国宝,重要文化財の所在場所を変更する場合など,様々な手続が定められています。

■国宝・重要文化財(美術工芸品)の所有者のための手引き(1.7MB)

【主な内容】

  •  ○管理責任者に関すること
  • ・管理責任者の選任・解任(P1)
  •  ○変更に関すること
  • ・所有者が変更になった場合(P3)
  • ・所有者の氏名や住所が変更になった場合(P5)
  • ・指定文化財の所在場所を変更する場合(P7)
  •  ○指定文化財の修理を行う場合
  • ・修理を行う場合(P9)
  •  ○き損,盗難などに遭った場合
  • ・滅失,毀損,亡失,盗難の場合(P11)
  • ・指定書を紛失した場合(P13)
  •  ○指定文化財の売買に関すること
  • ・有償による売渡しの場合(P15)

国における文化財の購入について

 文化庁では,貴重な文化財の散逸や海外流出を防ぐため,文化財を購入し適切に保存管理を行うとともに,国立博物館や各地の博物館等が開催する展覧会において広く公開しています。

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