日本語教育研究協議会 第5分科会

日時:平成16年8月4日(水)
文化庁

資料(85KB)

日本語教育研究協議会
第5分科会 「地域の日本語学習支援の方法 ―授業のヒント―」
(後半) 吉田千寿子(「ことばの会」「東海日本語ネットワーク」会員)

吉田 初めまして,名古屋の日本語ボランティア教室ことばの会から参りました吉田千寿子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
 最初に,今日の発表の流れについて御説明させてください。まず,ボランティアを始めるきっかけや,歌教材をつくろうとした動機などについて少しお話しいたします。それから,歌教材の五つのコンセプトについて,実際に皆さんにも歌っていただきながら,御理解いただきたいと思います。最初は静かで易しい曲ですので,少し退屈かもしれませんが,どうかお付き合いください。途中からアップテンポでリズミカルな曲がどんどん出て参ります。そして最後には「踊ってサンバ」という曲で,本当に踊って歌っていただきますので,楽しみになさっていてください。
 ところで,これらの歌なんですが,ただいまアルクの月刊誌「日本語ジャーナル」に連載中です。アルク編集部の御好意で,本年4月号を発表終了後に皆様全員にお持ち帰りいただけることになっておりますので,こちらもどうぞお楽しみになさっていてください。途中御紹介しました曲,気に入った曲でぜひ使ってみたいという曲がございましたら,ただいま80年館の書籍売り場で販売中ですのでお買い求めください。
 では,早速始めさせていただきます。
 なぜボランティア?なぜ歌教材?
 1988年の夏から約2年間,夫の海外赴任先のアメリカはバージニア州リッチモンドで暮らすことになりました。初めての海外生活でしたが,多くの方たちのたくさんの親切に支えられて,夢のようなすばらしい時間を過ごすことができました。
 そこで得た一つの大きな収穫は,ボランティアというものに出会えたことです。自分を必要としているだれかがいれば,手を差し伸べて時間を共にする。そういうことがごく自然に普通に行われていて,大変新鮮な驚きでした。
 宗教心に乏しい私は,キリスト教教会の英会話教室を幾つもかけ持ちしたり,移民のための公共の学校にも通ったりして,スタッフの皆さんにいろいろお世話になりました。そのときいただいた笑顔や温かい励ましの言葉は,今も大切な宝物です。その感謝の気持ちは,帰国後,ことばの会での活動につながることとなりました。
 さて,教室で学習者と共に学び,苦労を分かち合う中で,もっと楽しくて分かりやすい方法はないものだろうかと考えているうちに,一つのアイデアが浮かびました。私は音楽が大好きですので,よく使われる日本語の語彙や文型を歌って覚えることができたらどんなに楽しいだろうと思ったのです。
 そこで,数年前からオリジナル歌教材をつくり始めました。2001年12月,東海日本語ネットワークのシンポジウムでの発表をきっかけに,CDの自主製作も始めました。それらのCDは東海地方や海外のボランティア教室,小中学校や大学などでも御利用いただいております。
 それでは,オリジナル歌教材とは一体どんな教材なのでしょうか。それは繰り返し聞いたり歌ったりすることによって,語彙や文型などが発音のポイントと共に一緒に覚えられるように工夫して作詞作曲された歌のことです。
 なぜオリジナルかと申しますと,既製曲は残念ながら,そのまま歌うだけでは日本語学習に直接に結びつきにくいからです。会話では余り使われないような難しい言葉や表現が出てきたり,言葉のアクセントとメロディーラインが全く合わなかったりもします。
 例えば,「春が来た」という曲ありますね。「春が来た,春が来た,どこに来た」これは歌詞もシンプルで,メロディーも美しくて大好きな曲なんですが,この「春」というのが「はーる」と伸ばして歌いますし,それから「来た」も「きーた」と伸ばして,さらにアクセントも反対になってしまっています。
 しかし,この歌ではどうでしょうか。ちょっと一緒に歌っていただけますか,背筋を伸ばしていただいて。まねしてください,「ひ()つ(ひとつ),ふたつ(・・)(ふたつ),みっつ(・・)(みっつ),よっつ(・・)(よっつ),…」(アクセントに傍点),どうもありがとうございます。お気づきのように,歌った言葉のメロディーが,話すときのアクセントとほとんど同じになるようにつくられていますから,この歌をまねして歌えば,そのまま話すということにつながります。
 このように,話をするように歌うことで,自然に日本語の発音も勉強できてしまいます。これがコンセプトの1番です。メロディーラインが話すときのアクセントとイントネーションにできるだけ同じになるようにということです。
 ビデオの準備お願いできますでしょうか。授業ではこんなふうに歌っています。前の週に一通り,一つ,二つの数え方を勉強して,この週では,復習の後で一度歌い終わったところです。では,御覧ください。

(ビデオ上映)

吉田 少し詳しく見てまいりましょう。OHPを御覧ください。
 アクセントのパターンは,五つあります。「ひとつ」の「ひ」,それから「ふたつ」の「ふ」は,この母音をはっきり発音しません。母音の無声化が起こります。しかし,それを学習者にお話しする必要はないかと思います。私たちがそのことを理解し,CDを聞いて,まねして歌っていただければ自然に伝えることができると考えています。ですから,私自身は歌を録音する際に細心の注意を払います。私の歌が良いお手本となるように何度も聞き直して,何度も入れ直します。
 それから,最後の「()お」なんですが,名古屋の方から,「吉田さん,“()お”じゃないがね,“と()”だがね」と御意見いただいたことがございます。確かに後に言葉が続く場合には「と()をください」とアクセントが反対になりますが,名詞では「とお」です。私は方言が大好きですし,学習者が地域に溶け込んで生活するためにもとても大切だと考えています。しかし,作曲する際には何か一つ基準がないと作れませんので,共通語のアクセントを基準に作っております。その点御了承ください。
 それでは,最初から皆さんで一度歌っていただけますか。じゃ,音楽よろしくお願いします,「空からのおくりもの」。軽く体を揺らしてみてください。そして少し笑顔で歌うときれいな声が出るかと思います。

(「空からのおくりもの」斉唱)

吉田 皆さん,きれいな声で御協力ありがとうございました。
 このように,すぐに後でまねして歌う歌のスタイルをエコーソングなどと申します。これがコンセプトの2番,模倣して歌えるエコーソングのスタイルです。
 さて,次の曲にもエコーソングのスタイルが出てまいります。ついたち,ふつか,みっかという日にちの呼び方,覚えるのに苦労している学習者はいらっしゃいませんか。こんなふうに歌で覚えたら簡単で楽しいんですが,これは手前みそですが,学習者には大変好評です。
 その前に,キャッチボールで皆さんリラックスしていただきたいと思います。このボールを投げますので,受け取った方は何か一言言って返していただけますか。よろしいでしょうか。こんにちは。

参加者 おはようございます。

吉田 おはようございます。
 どちらからいらっしゃいましたか。

参加者 中野から来ました。

吉田 お近くでいいですね。
 もう一つ伺いましょう。誕生日はいつですか。

参加者 1月12日。

吉田 1月12日。この中で,明日8月5日が誕生日の方はいらっしゃいますか。いらっしゃいません,残念ですね。今日の方,昨日の方,じゃ1週間以内の方。おめでとうございます。以前につくったCDを,プレゼントさせていただきます。おめでとうございます。誕生日もおめでとうございます。
 ということで,「あしたはわたしの誕生日」という歌。ついたち,ふつかから一緒に歌ってまいりましょう。よろしくお願いいたします。

(「あしたはわたしの誕生日」斉唱)

吉田 ありがとうございました。こうして繰り返し歌っている間に覚えてしまいます。
 こちら御覧いただけますか。少し照明を落としていただけますでしょうか。1から10までは特別な言い方です。「よっか(4日)」と「ようか(8日)」の音の違いに注意してください。それから「ふつか(2日)」の「ふ」と「つ」は母音が無声化します。そして「いつか(5日)」,「はつか(20日)」の「つ」も無声化が起こります。また,4の数ですね。4日,14日,24日,それから20日も特別な言い方です。
 それでは,この日は皆さん何というふうにおっしゃいますでしょうか。ちょっと御自分で言ってみてください。ざわざわといろいろな言い方が聞こえてきましたが,「じゅ(・・)うくにち(19日)」,すぐに下がる言い方,それから「じゅ(・・)()にち」の方もいらっしゃいますか。名古屋の方だと「じゅうく(・・・・)にち」なんておっしゃる方もいらっしゃるでしょう。ほかにもあるかもしれませんが,NHKに問い合わせましたところ,共通語のアクセントは「じゅ(・・)うくにち」,すぐ下がるものと,9の部分を強調した「じゅ(・・)()にち」ということだそうです。先ほどのCDでも「じゅ(・・)うくにち」と歌っておりました。これは日本語ジャーナルの5月号に掲載されています。
 では,次の曲に参りましょう。日本人の苗字で一番多いのは何だか御存じでしょうか。「すすす」とさ行の音が聞こえるんですけれども。鈴木さんという説もあるようなんですが,佐藤さんです。2番が鈴木さんですね。うちのことばの会の代表も鈴木と申しますけれども,鈴木さんいらっしゃいますか。やはり何人かいらっしゃいますね。
 この歌では,ある一人の独身女性,鈴木さん24歳を中心に,年齢の数え方や,家族の呼び方を練習します。一番下の◎,24歳が鈴木さんですね。上のところ60歳,これがお父さん,お母さん。それから下の段の左からお姉さん,お兄さん,そして双子です。19歳です。あの四角の中は分かりますか。隣に住んでいるおじいさんとおばあさんなんです。少しぼけています。
 そういうのを,まず1番の歌詞で,私,御近所の吉田が鈴木さんの御家族を紹介いたします。年齢は数が1,8,10のときに促音化して,「さんじゅういっさい,ごじゅうはっさい,ろくじゅっさい」というふうになります。今「ろくじゅっさい」と言いましたが,名古屋では「ろくじっさい」と言わずに,「ろくじゅっさい」と言ったりしますけれども,皆さんの地域ではいかがでしょうか。「はたち」も特別な言い方ですので歌詞に入れました。
 鈴木さんを御紹介いたしましょう,鈴木さんどうぞ。拍手いただけますか。こんにちは。

鈴木 こんにちは。

吉田 お元気ですか。

鈴木 はい,おかげさまで。

吉田 じゃ,鈴木さんの御家族を紹介しますね。音楽スタート。

(「鈴木さんの御家族」斉唱)

吉田 ありがとうございます。(拍手)
 皆の前で歌うのはなかなか恥ずかしいですよね。授業でいつもこうして歌っているわけではないんです。先ほど伊東祐郎先生の発表でもおっしゃっていましたが,時々気分を変えて楽しんでいただけたらと思うんですが。
 ところで,これは今月,もうすぐ発売なんですね。日本語ジャーナル9月号を御覧ください。
 歌詞の中で,鈴木さんは7人家族というふうに言っていますけれども,本当に7人なんでしょうか。隣に住んでいるおじいさんとおばあさんを入れたら9人家族になりませんか。お年寄りがだれとどこでどのように暮らしているのか,私自身も大変興味のあるテーマなんですが,学習者同士で意見交換ができたらいいですね。私もいろいろ意見を聞いてみたいです。
 それから,鈴木さんはもうすぐ結婚するんですが,その後の鈴木さんの新しい家族を考えてみるのもおもしろいかもしれません。夫とかしゅうとなどの言葉も自然に出てくることでしょう。
 これがコンセプトの5番です。先ほどの伊東祐郎先生の発表とも共通する部分があるかと思うんですけれども,学習者が場面や登場人物,その気持ちを想像したり,自分と比較して考えを述べられるようなストーリー性のある歌詞をという考え方です。
 それでは,ここで曲目のリストを御紹介しましょう。お手持ちの資料25ページ御覧いただけますか。この2年半で14曲つくりました。10曲できたところで,思い切ってアルクの編集部に聞いていただき,幸運にも採用,そして連載の運びとなりました。一人でも多くの学習者に,音楽を通して楽しく日本語を勉強していただけたらという私の願いですが,その願いがかなって大変幸せに感じております。応援してくださった皆様,本当にありがとうございました。
 ところで,コンセプトの4番に,繰り返し聞いたり歌ったりしたくなるようなポップで美しい楽曲とありますように,音楽性というものも非常に大切にしております。いい歌だな,また聞きたい,また歌いたいと思っていただかなければ,練習曲にならないからです。バラード,ボサノバ,サンバなどさまざまな曲調を楽しんでいけるように心かげて作っております。
 それから編曲,こちらも力を入れております。私自身が編曲する場合もありますし,仲間や編曲の先生にお願いすることもございます。
 さて,以上五つのコンセプト御理解いただけましたでしょうか。まず1番,話すときとできるだけ同じアクセント・イントネーションでメロディーをつくる。2番,エコーソングのスタイルで練習しやすく。3番,学習順序に沿った語句・文型の使用。4番,ポップで美しい楽曲。5番,ストーリー性のある歌詞の五つでしたね。
 この3番の学習順序に沿った語句・文型ですが,先ほどの「鈴木さん」の歌では,父,母とか,新しい語彙ばかり学習することになりますので,ほかの文型などはとても簡単なものに抑えていたり,レベルを大体合わせています。学習者の負担をできるだけ少なくしております。
 では,今から新しい曲をどんどん紹介してまいりますので,どうか恥ずかしがらないで,一緒に歌って楽しんでいってください。ロックのビートに乗って,1本,2本の数え方を練習いたしましょう。それでは御一緒にお願いします。

(「いっぽん!」斉唱)

吉田 ありがとうございました。繰り返し申し上げますが,教室ではいつもこんなふうに歌っているわけではありません。
 こちら御覧いただきましょうか。この曲では,よく使われる助数詞について,簡単なものから複雑なものへと整理しながら進めていきます。
 最初に,台や枚では,1,2,3の数詞も,台,枚の助数詞も全く音の変化がないことを数えながら確認します。1枚,2枚,3枚,4枚ですね。それから階や個などでは,1,6,10,1階,6階,10階と数詞が変わって促音になります。3階のときに少し助数詞の方が変わりますね。それから冊,歳では,1,8,10のところで促音化します。そして1,6,8,10,ここで数詞も助数詞も音が変化する本,杯へというふうに整理してつなげていくと,学習者にも大変分かりやすいかと思います。もしくは,最初に本,杯と驚かせて,だんだん簡単にしていくという方法もあるかもしれませんけれども。
 そろそろビデオの準備をお願いいただきたいと思うんですが,ビデオを御覧ください。

(ビデオ上映)

吉田 ありがとうございます。このクラスは私の担当のクラスではなくて,いろいろなところで出張レッスンさせていただいているうちの一つです。でも,すぐににこやかに歌っていただいているんですが,クラスの中で全部通して歌うということはありません。導入をして,カセットとかを渡して,家で繰り返して聞いていただかないと,ちょっと大人の方はやはり恥ずかしいと思いますので,授業の中では。黄色いシャツを着ていた方なんかは,恥ずかしそうに,でもうれしそうにしてくださってよかったかなと思いますが。
 どんどん参りましょう。今度は尊敬語,これも歌でやってしまいましょうと。「いらっしゃいます」とか「御存じです」などの不規則な動詞の表現や,それから「お〜になります」,「お〜ください」という規則的な表現も入れました。「お元気」「お忙しい」などの形容詞の表現も入っています。
 お客様が急に家に訪ねていらっしゃることになって,大慌ての家族の様子を,ロックンロールで表現してみました。「あと5分で来ます」と言ったら,「お客様がいらっしゃいます」というふうにすぐに尊敬語に変えて歌っていますので,皆さんも一緒にまねしてみてください。じゃ音楽お願いします。

(「お客様がいらっしゃいます」斉唱)

吉田 ありがとうございます。(拍手)
 どんどん参りましょう。次の曲では擬音語と擬態語を扱いました。「うろうろ」「がっかり」「そよそよ」など,どんなときに使われるのか,歌詞の中のストーリーを想像しながら歌ってみます。「キラキラ」。

(「キラキラ」斉唱)

吉田 さて,動詞の活用形に慣れるための練習曲も幾つかつくりました。
 まず,「ない形」の練習曲「泣かないで」をお聞きいただきましょう。ここでクイズです。1番だけ流しますけれども,イントロの部分で「ない形」が実は五つ出てくるんですね。泣かないで,泣かないでというふうに五つ出てくるんですが,続きもずっと数えていただいて,幾つない形が出てくるか。繰り返しも入れて数えながら聞いてください。お願いします。「泣かないで」。

(「泣かないで」斉唱)

吉田 さて,動詞の活用形に慣れるための練習曲も幾つかつくりました。
 まず,「ない形」の練習曲「泣かないで」をお聞きいただきましょう。ここでクイズです。1番だけ流しますけれども,イントロの部分で「ない形」が実は五つ出てくるんですね。泣かないで,泣かないでというふうに五つ出てくるんですが,続きもずっと数えていただいて,幾つない形が出てくるか。繰り返しも入れて数えながら聞いてください。お願いします。「泣かないで」。

(「会いたくて」斉唱)

吉田 主人公はずっとこうして待っているんですが,最後にどうなったでしょうか,どうなったと思いますか。最後に会えるんですね,その会いたい人に。学習者にいろいろ想像して,そのことを話してもらったらいいかなと思っています。8月号の曲です。
 日本語ジャーナルは,主に中級以上の学習者の独習用の雑誌なんですけれども,テーマは初級のものもたくさんございますので,教室で私たちが導入すれば,初級の学習者にも無理なくすぐに御利用いただけます。例えば,先ほど皆さんにクイズをしながら聞いたり,リピート練習していただきました。授業でも同じように導入して,それから,ない形や普通形などの形のつくり方や,少し難しい言葉なども説明します。
 あと,中心はやはり家で繰り返し聞いて歌っていただくことです。そして学習テーマを楽しく身につけていただきたいなと思っています。
 また,今回の大会のテーマでもあります年少児の方の学習にも,先ほどの「いっぽん!」ですとか,誕生日,「ついたち」,「ふつか」,「ひとつ」,「ふたつ」なんていうのは,そのまま歌っていただけるのではないかと思います。
 さて,最後の曲になりました。「踊ってサンバ」を御紹介いたしましょう。サンバ・デ・シスターズ,ちょっと早いんですけれども,登場していただけますでしょうか。(拍手)
 「歌います」「歌って」のように,5段動詞では音便変化がいろいろありますね。「飲みます」「飲んで」のような撥音便,「歩きます」「歩いて」のようなイ音便,「行きます」「行って」は例外。そして「話します」「話して」とサ行では変化しません。学習者でちょっと大変だなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが,これを難しいねと言ってしまわないで,いろいろ変わっておもしろいね,楽しいねというふうに言っていただけるように,この曲を作りました。「死にます」「死んで」以外のすべてのパターンを,この3コーラスの中で整理しました。少し練習してみましょう。歌います,歌って。もう一度いきますね。歌います,歌って。踊ります。

会場 踊って。

吉田 飲みます。

会場 飲んで。

吉田 呼びます。

会場 ()んで。

吉田 ()んでですと,読みますになりますよ。呼びますですと,呼んで(・・)というふうになりますね。そういうこともメロディーの中に入っているんですね。それから歌って,歌ってとか,踊って,踊ってとすぐにリピートするところもございます。1番だけ歌ってみましょう。音楽スタート,「踊ってサンバ」。

(「踊ってサンバ」斉唱)

吉田 音楽ありがとうございます。
 サンバ・デ・シスターズ,ことばの会から清水京子です。それから娘の吉田愛加です。(拍手)
 実は踊りがついていまして,元生徒さんのチャビ・ギジエンさんというフラメンコダンサーの方が振りつけてくださったんですが,本名は何とフランシスコ・ザビエルさんとおっしゃるんですね。大変高貴な方の振りつけなんですが,強制ではありません。手の振りだけでもその場でまねしていただけますので,ちょっと仲良くくっついていらっしゃる方,少しスペースをあけていただきまして,踊りたいとおっしゃる方はいろいろあいているところに,立ってくださって構いません。本当に恥ずかしがらないで踊ってください。

(振りつけ指導)

吉田 では,行きますか。「踊ってサンバ」よろしくお願いします。

(「踊ってサンバ」斉唱)

吉田 ありがとうございました,皆さんありがとうございます。(拍手)
 御紹介してまいりました歌教材なんですが,何か授業のヒントにしていただけたら幸いです。お帰りの際に出口のところで4月号を受け取ってください。それから,バックナンバーも,80年館で,販売中ですので,使ってみたいという曲がありましたら御購入ください。
 どうもありがとうございました。伊東先生もどうもありがとうございました。(拍手)

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