宮田文化庁長官の「サンクトペテルブルク国際文化フォーラム」出席

11月16日及び17日,宮田文化庁長官は,訪問中のロシア・サンクトペテルブルクにて,「第6回サンクトペテルブルク国際文化フォーラム」に出席しました。同フォーラムは,世界各国の文化関係者等が集まり, 文化イベントやディスカッションを行うものであり,プーチン露大統領,ゴロジェッツ露副首相,メディンスキー露文化大臣他が出席しました。 本年は,日本が「ゲスト国」に選ばれており,日本文化を紹介する様々なイベントが行われました。

11月16日

  • 宮田長官のプレゼンテーションの様子

  • 宮田長官 エルシタージュ美術館の所蔵庫にて

  • 宮田長官とメディンスキー露文化大臣

  • 宮田長官とゴロジェッツ露副首相

長官は,開会式,記者会見及び全体会合で,ゲスト国日本を代表して,プレゼンテーションを行うとともに,ロシア文化大臣主催レセプションに出席しました。

開会式の挨拶では,日本のバレエ学習人口が40万人とも言われることを紹介しつつ,「多くの日本の若者がボリショイ劇場で踊る日を夢見て,ロシアに留学し,すばらしい経験を積み,大きく羽ばたいていることをうれしく思う」と述べました。


また,視察に訪れたエルミタージュ美術館では,通常は非公開の所蔵庫をも訪れ,日本美術品を熱心に鑑賞しました。さらに,福島在サンクトペテルブルク総領事が主催し,上月在ロシア大使も出席のもとに行われた昼食会では,日本文化に関連する活動を行っているロシア人関係者と,日露文化交流について充実した意見交換を行いました。

11月17日

  • プーチン大統領とともにグランドオープニングに参加する宮田長官

  • 津軽三味線「De-moto」コンサート

  • グランドオープニング・コンサート

  • ワガノワ・バレエ学校

長官は,ワガノワ・バレエ学校を訪問しました。トップバレリーナを排出し続けている同校は,毎年3000人以上の受験者の中,入学が認められるのは70名, さらに卒業できるのはわずか20人です。現在,外国からの留学生は45人,その内20人が日本からの学生とのことで,宮田長官は各クラスのレッスンの様子を見学するとともに, 日本人留学生たちに熱いエールを送りました。

また,長官は,エルミタージュ美術館を再訪し,同美術館の誇る西欧絵画の名作の数々を熱心に観賞した後,第二日目を迎えた「第6回サンクトペテルブルク国際文化フォーラム」の日本文化紹介行事である津軽三味線「De-moto」のコンサートに出席し,冒頭挨拶を行いました。コンサートは,ドラムとのコラボレーション・セッションや,ロシア民謡など多彩なプログラムで大変盛り上がり,演奏終了後の楽屋にも,たくさんのファンが詰めかけました。


夜は,新マリインスキー劇場で行われた同フォーラムのグランドオープニング・コンサートに出席し,プーチン大統領や各国の要人と共に, 若い日本人ピアニストの演奏やバレエなどを観賞しました。コンサートに先立ち行われたレセプションで,宮田長官からプーチン大統領に対し「ゴロジェッツ露副首相からの御提案で,本日,ワガノワバレエ学校を訪ね, ロシアがいかに素晴らしくバレリーナを育てているかを実際に自分の目で見ることができ,大変強い印象を受けた」と述べたところ,プーチン大統領より, 「ロシアでバレリーナがどのように育っていくかをわかって頂いて自分も嬉しい。来年の相互交流年の成功に向けて一緒に協力していきたい」と述べ,二人は固い握手を交わしました。

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